|
|
|
被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
植生などへの影響、競合・駆逐の可能性、在来生物への病気・寄生虫の媒介
|
農林水産業への影響 |
輸入飼料に混入し飼料畑、畑などに発生し強害雑草化している。畑作物や牧草と競合するとともに、飼料に混入すると牛乳が異常風味になる。また、表皮が丈夫な繊維質で容易に切れない植物なので、作物に混入すると収穫の妨げになるなどで、強害雑草とされている。
|
人の健康への影響 |
不明
|
被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
日当たりの良い温暖な肥沃地を好むが、日当たりに対する適応性がある。土壌の種類を選ばない。強い異臭をもつ。
|
社会的要因 |
日本の畜産業が輸入濃厚飼料に依存するようになり、一戸当たりの家畜の飼養頭数の増大によって未熟状態の糞尿が圃場に投棄されるようになった。
|
特徴並びに近縁種、類似種 |
形態的変異が多い。繊維作物として古くから導入されてきた系統と、近年になってから輸入穀物に混入して侵入してきた系統が区別されている。イチビ属は世界で約100種が知られる。日本には2種が自生する。本種以外に、ショウジョウカの野生化が報告されている。イチビの名はシナノキ科のツナソに用いることもある。イチビ属の植物は、アブチロン等の総称や通称で流通するものも含め、複数種が観賞用等に利用されている。 |
対策 |
抜き取りによる防除が行われる。繊維作物なので刈り取りにくい。圃場における除草剤の散布、耕起も行われる。微生物防除剤の開発が行われている。 |
その他の関連情報 |
特になし |