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被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
九州筑後川水系などで、過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしている。茨城県霞ヶ浦では、湖の一部や周辺水路で大繁茂し、在来種への影響が危惧され、駆除が行われている。他の在来種を駆逐する可能性が高い。
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農林水産業への影響 |
海外でも侵略的な外来種とされ、水路の水流を阻害して問題になっている。
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人の健康への影響 |
不明
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被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
栄養繁殖が旺盛で地下茎で繁殖する。日本では殖芽をつくらない。 おもに根茎で越冬するが、九州では地上部も完全に枯死することなく越冬し、クリーク雑草では最も早い3月中旬頃から生育を開始する。閉鎖的なクリークで局部的に発生することが多い。
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社会的要因 |
水面上で生育するため、水槽のレイアウトには使いにくく人気は高くない。 国内繁殖のものが多く流通していたが、海外からの輸入品も販売されていた。 河川の自然復元事業の現場や「ビオトープ」に、水質浄化機能がある等の理由で植栽されることがある。
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特徴並びに近縁種、類似種 |
フサモ属は、日本ではタチモ、ホザキノフサモ、フサモ、オグラノフサモの4種が自生する。これらのうち、タチモは準絶滅危惧種に、オグラノフサモは絶滅危惧Ⅱ種に指定されているので注意が必要である。在来種及びsp.を含む10種程度が観賞用等に流通、販売されているが、本種以外の野生化の報告はない。 |
対策 |
早期の除去 |
その他の関連情報 |
タチモ:環境省レッドリスト(2007)NT(準絶滅危惧) オグラノフサモ:環境省レッドリスト(2007)VU(絶滅危惧Ⅱ類) |