|
|
|
被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
植生などへの影響、競合・駆逐の可能性
|
農林水産業への影響 |
繁殖力が強く、農耕地では難防除の強害草とされている。世界の農耕地にみられる雑草で、いわゆるコスモポリタンである。穀物、野菜、果樹などの様々な作物の栽培地で問題になる強害草である。
|
人の健康への影響 |
不明
|
被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
土壌の乾燥に強く、肥沃地~やせ地に生育する。土壌の種類は選ばない。地下茎による繁殖が盛んである。
|
社会的要因 |
不明
|
特徴並びに近縁種、類似種 |
ヒルガオ科の多年草、つる性植物。セイヨウヒルガオ属は世界に約250種ある。ヒルガオ属のコヒルガオやヒルガオは史前帰化植物とされる。本種の他にヒムラダチヒルガオの野生化が報告されている。染色体数2n=50。変異が多く、種間交雑しやすい。 |
対策 |
非意図的導入については、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。 |
その他の関連情報 |
抜き取りや刈り取りによる防除が行われる他に、耕耘の繰り返し、微生物除草剤の開発なども行われている。植物防疫法により、第7地域(トルコ、アゼルバイジャン、アルメニア、ウクライナ、ウズベキスタン、エストニア、カザフスタン、ギリシャ、キルギス、グルジア、クロアチア、コソボ、スペイン、スロベニア、セルビア、タジキスタン、トルクメニスタン、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア旧ユーゴスラビア共和国、モルドバ、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシア、チュニジア、モーリシャス、アメリカ合衆国、カナダ、コロンビア、ブラジル、ベネズエラ、メキシコ、オーストラリア)は、ヒルガオ属植物の輸入禁止地域に指定されている。 |