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昆虫以外の無脊椎動物 ⁄ 国内外来種
カワリヌマエビ属 (シナヌマエビ、ミナミヌマエビ)
目名
十脚目
科名
ヌマエビ科
種名(亜種名
*
)
カワリヌマエビ属 (シナヌマエビ、ミナミヌマエビ)
学名
Neocaridina sp.
地方名
カテゴリー
北海道
A3
環境省
ワースト100
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。
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導入の経緯
種の生物学的特性
影 響
写真・イラスト
備 考
参考文献
原産地
中国南部(シナヌマエビ)、本州中部以南(ミナミヌマエビ)
導入年代
不明
初報告
2003年
全国分布
日本各地
道内分布
札幌市。2003 年には追分川から採集されたエビが一般市民から持ち込まれ、ミナミヌマエビであることが判明した。
導入の原因
観賞魚を飼う際に、”水槽の掃除屋”として一緒に飼うことが多く、魚が死んだ際に残ったエビ類だけが放流される可能性や、釣り餌として大量に販売され、餌として使用されなかったものが放逐された可能性がある(*1)。
生活史型
陸封型
形態(大きさ、食性、特徴など)
体長20~30mm。メスの方がオスよりも大型になる。色彩は透明感のある個体から褐色の個体、まだら模様、背部にストライプをもつ個体まで、非常に変異に富んでいる(*2)。
繁殖形態
繁殖期は春から夏。メスは1mmほどの卵を50~100個ほど産卵し、孵化するまで腹脚にかかえこんで保護する。
生息環境
流れのゆるい川や池の、水草が多い所。
特記事項
シナヌマエビ Neocaridina denticulata sinensisは、日本の西日本固有亜種であるミナミヌマエビNeocaridina denticulata denticulataの亜種であり国外から導入された。国内在来のミナミヌマエビも釣り餌などの持ちこみで日本各地に分布を広げている。
被害の実態・おそれ
生態系にかかる影響
どのような影響があるかはまだ不明。大量に増えた場合には、付着性藻類への捕食等を介して、食物網に対して影響を与えると考えられる。
農林水産業への影響
不明
人の健康への影響
不明
被害をもたらしている要因
生物学的要因
不明
社会的要因
カワリヌマエビ類は釣りの活き餌、アクアリウムでの観賞用、水槽に付く藻類の”掃除屋”として利用され、釣具屋やペットショップで一般に販売されている。
特徴並びに近縁種、類似種
シナヌマエビ Neocaridina denticulata sinensis は、本州にいる在来のミナミヌマエビ Neocaridina denticulata denticulataより額角が第二触角柄部と同じかそれより少し短く、その下縁の歯が6個以上(8個まで)持つ。
対策
飼育個体の野外放出を防ぐ。釣り餌としての持ち込みを制限する。
その他の関連情報
ペットショップや釣り餌として売られているものは、本州在来種のミナミヌマエビではなく、ほとんどが中国南部原産のシナヌマエビである可能性が高い。
チェックを入れると分布図が表示されます。
凡例(H22年3月までの累積情報)
外来種を確認した市町村
外来種を確認した地点(5kmメッシュ)
外来種を確認した水系(5kmメッシュ河口を代表)
確認市町村:1市町村
あります ( H22.3時点 の179市町村で集計 ) 。
※市町村の境界はおおよその境界です。5kmメッシュは東京測地系5kmメッシュを使用しています。
※Internet Explorer 6.0では回線速度などの影響により、分布図がうまく表示されない場合があります。
備考
参考文献
(*1)斎藤和範, 岡本康寿, 2008, 札幌市近郊で採集された外来種のエビ類について(短報), 豊平川水系水生底生生物調査報告, 76-79
(*2) 山崎浩二, 2008, ミナミヌマエビ, 淡水産エビ・カニハンドブック, 文一総合出版, p19
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