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被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
主に河川敷等に生育する在来種と競合し、駆逐するおそれがある。
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農林水産業への影響 |
温帯~熱帯にかけて世界的にみられる農耕地雑草である。
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人の健康への影響 |
不明
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被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
肥沃地を好み、耐旱性が大きい。個体当たりの種子の生産量は、59,960~819,620個との報告があり、種子生産量膨大(株当り数万個)。光発芽性、発生深度は約1.5cm、土中で112年生存の例がある。
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社会的要因 |
不明
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特徴並びに近縁種、類似種 |
ほとんど毛のないウスゲヒメムカシヨモギvar. glabratuaがある。ムカシヨモギ属は世界で約250種ある。日本には数種が自生する。ハルジオン、ケナシムカシヨモギなどの野生化が報告されている。ムカシヨモギ属の植物には、エリゲロン等の総称で流通するものも含め、数種が観賞用等に利用されている。イズハハコ属に分類する文献もある。オオアレチノギクに似るが、形態的には舌状花があることなどで区別できる。生態的にはより寒冷な地域でもみられる。アレチノギクとの雑種と考えられるものが神奈川県相模原市で採集されている。 |
対策 |
抜き取りや、刈り取りによって防除するが、除草剤(アトラジン・パラコート)耐性型がある。侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。 |
その他の関連情報 |
夏期には衛生害虫の繁殖地となり、冬期には枯れ草になって美観を損ねるとともに、火災の原因となるため、刈り取りなどが行われている。 |