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被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
河川敷や牧草地等へ侵入するため、河原に固有な在来種や牧草への競合・駆逐のおそれがある。
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農林水産業への影響 |
穀物飼料、牧草、緑化用の輸入種子に混入する。群生してしまうと芝生を枯らしてしまうなどの被害がある。
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人の健康への影響 |
不明
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被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
痩果は、風、鳥、牧草種子への混入など様々な手段により伝播される。1個体当たりの種子数は多く、2,329個に及ぶとの報告がある。種子の寿命は長く、2ヶ月以内との報告がある。根茎により旺盛に繁殖する。刈取、踏圧に耐性あり。
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社会的要因 |
穀物飼料、牧草、緑化用の輸入種子に混入するなど、非意図的導入により侵入した。1933年に札幌で、1934年に六甲山で採集された。1940年代以降に分布を拡大し、全国でみられるようになった。
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特徴並びに近縁種、類似種 |
キク科の多年草。エゾコウゾリナ属は世界に約70種ある。日本に自生するのは1種。本種以外にヒメブタナの野生化が報告されている。類似種のヒメブタナ(ケナシブタナ)と雑種アイノコブタナをつくる。葉の形は変異が大きい。タンポポ類に似るが、葉の切れ込み具合や、分枝した茎葉に花をつけることで区別できる。類似種として、Taraxacum officinale、Leontodon autumnalis、Hypochoeris glabraなどがある。 |
対策 |
侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。 |
その他の関連情報 |
ロゼット葉なので草刈りに強い。 |