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被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
国立公園内の亜高山帯など、自然性の高い場所に侵入し、要注意植物の一つとされている。在来のタンポポ類と競合・駆逐するとされるが、両者は生育環境が異なるとの説もある。在来種の遺伝的攪乱が、既に広範囲に起こっていることが確認されている。
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農林水産業への影響 |
世界的にみられる農耕地雑草である。特に芝地や牧草地に多い。
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人の健康への影響 |
不明
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被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
単為生殖により結実し、1個体当たりの種子の生産量は2,400~20,800個とする報告がある。種子の寿命は数年とされる。痩果は風(遠方まで飛散)、雨、動物、人間など様々な手段により伝播される。根茎切片による繁殖力は強く、どの部分の切片からも出芽する。アレロパシー作用があるとされる。
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社会的要因 |
不明
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特徴並びに近縁種、類似種 |
タンポポ属は世界で約400種が知られる。約2000種に細分される場合もある。日本には22種が自生する。セイヨウタンポポとアカミタンポポは雑種をつくる。日本でみられるセイヨウタンポポの8割以上は在来タンポポとの雑種との報告がある。純粋のセイヨウタンポポと雑種個体を比較すると、雑種のタンポポは反曲した総苞片の先端にこぶ状の突起がみられることがあり、また総苞片の縁の毛も多い傾向がある。しかし、形態の比較による雑種個体の識別は確実ではない。アカミタンポポが最も市街化された地域にみられ、郊外に行くについれてセイヨウタンポポ、カントウタンポポといった分布をすることが多い。最近では、在来種に似た形態の外来性タンポポの侵入が疑われている。種内変異が大きく、生態型について検討がなされている。 |
対策 |
既に広く野生化しているが、自然度の高い地域へ侵入が確認された場合は、積極的な除去対策が望まれる。 |
その他の関連情報 |
特になし |