爬虫類 ⁄ 国内外来種 | ||||
クサガメ | ||||
目名 | カメ目 | |||
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科名 | ヌマガメ科 | |||
種名(亜種名*) | クサガメ | |||
学名 | Chinemys (Mauremiys) reevesii | |||
カテゴリー | 北海道 | C | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本、朝鮮半島、中国本土、台湾 |
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導入年代 | 1945年(*1) |
初報告 | 1981年(*2) |
全国分布 | 本州・四国・九州・佐渡島・隠岐・見島・対馬・壱岐・淡路島・五島列島など |
道内分布 | 札幌市では捕獲後産卵した例がある。ほか帯広市・苫小牧市・函館市・長沼町で記録されている (*3,4)。 |
導入の原因 | ペットとして飼育していたものが、遺棄されたと推察される。 |
生活史型 | 水性のカメで、緩やかな流れや止水を好む。 |
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形態 | 甲長は12~28cm。雑食性であるが大型個体では巻貝や甲殻類を食べる割合が高い。水掻きはよく発達している。背甲には3本の盛り上がり(キール)がある。頸部には細かい黄色い縦筋が入る。オスは老熟すると黒化することがある。 |
繁殖形態 | 産卵期は6~7月。比較的乾燥した場所に穴を掘って1回に4~11個卵を産む。 |
生息環境 | 流れのゆるやかな河川や低地の湖沼に生息する。公園の池などでも遺棄された個体が見られることがある。 |
特記事項 | 飼育下で35年生きた記録がある。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 水生小動物や、水辺の小動物を捕食して生態系を攪乱する可能性が高い。 |
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農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 道内在来種には亀は生息せず、湖沼河川におけるやや大型の捕食者である。 |
社会的要因 | ペットとして国内外から導入されている。 飼育に飽きたり、ほかいろいろな理由で飼育者により放流されるおそれがある。 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ミシシッピアカミミガメは頭部側面の赤斑が目立つ。ニホンイシガメは幼亀では背甲後縁がギザギザしている(成亀では目立たなくなる)。クサガメでは背甲のキールが顕著に3本見られるのに対し、ニホンイシガメの成亀では背甲のキールが1本目立たないものがあるだけである(幼亀では3本のキールが確認できる)。 | |
対策 | 飼育において逸走を防ぐために徹底的な管理が必要 | |
その他の関連情報 | 北海道ではカメ自体が移入種であるが、他地域では在来種として生息する。しかし、外国産のクサガメも大量に流通しており、遺伝子の攪乱が危惧される。 |
備考 | 中国や台湾産のクサガメは別亜種にはなっていないが、日本産の個体群より小型で甲の形や足の鱗に違いがあるとされる。 |
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参考文献 | (*1)門崎允昭(1981)野幌丘陵とその周辺の自然と歴史,北海道開拓記念館研究報告,6,25-38. (*2)安川雄一郎(1996).クサガメ.日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類.p59,62-63.平凡社 太田秀利(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域のカメ類.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp203-211 (*3)池田享嘉(1996)北海道帯広市緑ヶ丘公園十勝池のガンカモ類(帯広百年記念館紀要14,pp29-36) (*4)平田剛士(2007).「侵略」の歩みは遅くない?北海道カメ事情.モーリーNo.17.Pp20-23(北海道新聞社) 環境省自然環境局・生物多様性センター(2001)生物多様性調査動物分布調査報告書(第5回)(両生類・爬虫類), pp51,67,69,73,100 外来のカメ 越冬確認*生態系脅かす存在*旭丘高生物部*「ペット放さないで」呼び掛け.(北海道新聞2006年7月11日朝刊) |
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