マスノスケ
  魚類 ⁄ 国外外来種
マスノスケ
目名 サケ目
科名 サケ科
種名(亜種名 マスノスケ
学名 Oncorhynchus tshawytscha
地方名 スケ、オオスケ、ラシャ、ラシャマス
カテゴリー 北海道 D
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 アジア側はアムール川からアナデイル川まで、北アメリカ側はカリフォルニア南部からアラスカ西部まで
導入年代 1959年 (日本へは1881年)
初報告 1965年
全国分布 北海道以外では新潟県の三面川、山形県の最上川と赤川に迷い魚が遡上した例がある。
道内分布 本種の移植放流により、余市川でのみごく少数の親魚の回帰が観察されたことがあったが定着せずに失敗に終わった。 稀に迷い魚が、遡上した報告がされている。
導入の原因 漁業資源用として水産庁、北海道がそれぞれ1959年、1969年に道内の河川へ放流されたが定着には失敗している。

種の生物学的特性

生活史型 遡河回遊型と淡水型の両方がいる。遡河回遊型の淡水生活期間は数ヶ月から1年以上と多様である。
形態 サケ属魚類中、最も大きく成長するため、キングサーモンの名がある。背側から背鰭、尾鰭には小黒点が散在する。降海後2、3、4、5年でそれぞれ50、75、80、100㎝に成長する。降海前の幼魚は、水生や陸生の昆虫を捕食するが、降海後はイカナゴやニシンなどを摂食するようになる(*1.)。
繁殖形態 産卵期は8~7月と非常に広いが、多くは9、10月で、大きな河川とその支流に遡上する。幼魚は 通常1~2年を河川で過ごしてから降海する。
生息環境 大きな河川の上流から下流
特記事項 日本には自然分布せず、春期にロシア系が本土沿岸を北上回帰する際、稀に迷い込みにより本道の河川(十勝、常呂、斜里、天塩、尾幌、湧別、西別、別寒辺牛川)に遡上することがある。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 不明
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)松沢陽士.et.al.2008.日本の外来魚ガイド64p.文一総合出版,東京
Healey, M. C. 1991. Life history of chinook salmon. In Pacific Salmon Life Histories. (C. Groot and L. Margolis, eds.), pp. 311-393. UBC Press, Vancouver.
疋田豊彦. 1960.アメリカ産マスノスケ卵の北海道移殖に就いて.北海道さけ・ますふ化場研究報告,(15),1-6.
疋田豊彦. 1965.十勝川及び日高沿岸で再捕されたマスノスケ成魚と幼魚.北海道さけ・ますふ化場研究報告,(19),43-47.
真山 紘. 2002.マスノスケ.日本の淡水魚改訂版(川那部浩哉,水野信彦編),pp. 204-205,山と渓谷社,東京.
疋田裕雍. 1956.北海道沿岸及び河川で捕られる太平洋鮭鱒類.孵化場試験報告,(11),25-44.