ハゴロモモ
  植物 ⁄ 国外外来種
ハゴロモモ
科名 スイレン科
種名(亜種名 ハゴロモモ
学名 Cabomba caroliniana A.Gray
英名  
異名 フサジュンサイ
下位分類名  
カテゴリー 北海道 A3
環境省 要注意外来生物
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 北アメリカ東南部
導入年代 戦後
初報告 滝田(2001)
全国分布 北海道~沖縄県
道内分布 南幌町三重沼のみ
導入の原因 1929年に観賞魚の水槽などの観賞用に導入されたものが全国に逸出

種の生物学的特性

生活史型 多年生・沈水植物
形態 長さ100cm内外
開花時期 7-10月
生息環境 湖沼、ため池、河川、水路など
特記事項 冷温帯~暖温帯に分布する。雌性先熟の両性花をつける。花弁の基部に受粉昆虫であるハエ類を誘引するための耳状分泌腺がある。蒴果をつけ、殖芽により繁殖する。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 本州以南の各地で野生化しており、場所によっては大群落をつくるので、在来の水草と競合、駆逐のおそれがある。金魚藻の名で親しまれ、大量に利用されていることから、今後も分布を拡大するおそれがある。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 やや水質汚濁の進行した水域にも生育するが、水質の許容範囲は狭く、アルカリ性で硬水の水質を嫌うとされる。
社会的要因 金魚藻として親しまれ、水草の中では最も多く利用されている植物の一つである。輸入、国内繁殖ともある。
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。既に各地の湖沼等で野生化しており、在来種との競合・駆逐のおそれがあるため、防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。
その他の関連情報 オーストラリアでは、法的に導入が規制されている。

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.78.全農協
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.77.平凡社.
滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.303.
環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用  http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#7