タカチホヘビ
  爬虫類 ⁄ 国内外来種
タカチホヘビ
目名 有鱗目
科名 ナミヘビ科
種名(亜種名 タカチホヘビ
学名 Achalinus spinalis
カテゴリー 北海道 h
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 本州・四国・九州と、そのすぐ近くの沿岸島
道内分布 不明
導入の原因 不明

種の生物学的特性

生活史型 基本的には地中で過ごす時間が長く、雨の夜などに道路に出てきて轢かれる個体が見られるため、夜行性と推測される。
形態 全長30~60cm。ミミズを主食とする。独特のビーズ状の鱗を持ち、その隙間には皮膚が露出している。体色は年齢や個体差で変化し紺色~黄色を呈する。背骨の位置に沿って1本の黒い線が首から尾まで伸びる。
繁殖形態 6月~8月頃に3~13個の卵を産む。
生息環境 柔らかい土のある環境で、森林やその周囲。森林の切通しの道路などでよく見つかる。
特記事項 同種と思われるものが中国の中・東部にも生息するとされる。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 ミミズを捕食して生態系(土壌環境)を攪乱するおそれがある。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 青森県に生息し、道南では定着が可能と考えられる。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 類似する種類はない。体色がどんな色の個体でも背骨に沿って1本の黒い線は首から尾まで伸びている(不明瞭な場合もある)。
対策 大量の資材などを他地域から北海道に持ち込む際にチェックする。
その他の関連情報 中国中・東部に本種が生息しているとされる(別種や別亜種とはされていない)。

写真・イラスト

備考

備考 土砂や資材の運搬には注意を要する。

参考文献

参考文献 鳥羽通久(1996)タカチホヘビ.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),pp.94-95,100.平凡社.
鳥羽 通久(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産ヘビ類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp182-203
県内で6例目、希少動物「タカチホヘビ」発見/弘前(陸奥新報2008年7月27日)
「タカチホヘビ」20年ぶりに生息確認/三戸(東北新聞2009年8月29日)