ハルザキヤマガラシ
  植物 ⁄ 国外外来種
ハルザキヤマガラシ
科名 アブラナ科
種名(亜種名 ハルザキヤマガラシ
学名 Barbarea vulgaris R.Br.
英名 Yellow rocket
異名 セイヨウヤマガラシ、フユガラシ
下位分類名  
カテゴリー 北海道 A3
環境省 要注意外来生物
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 ヨーロッパ、西アジア、ヒマラヤ
導入年代 戦後
初報告 不明
全国分布 北海道~九州
道内分布 全道各地(特に道東)
導入の原因 牧草種子または家畜飼料に混入

種の生物学的特性

生活史型 越年草または短命な多年草
形態 20-90cm
開花時期
生息環境 道端、牧草地など
特記事項 温帯に分布する。 長角果は風、雨、動物、人間により伝播される。1個体辺りの種子生産量は40,000~116,000個との報告がある。根茎により繁殖する。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 繁殖力が強く、亜高山帯等の自然性の高い環境等にも侵入し、駆除が実施されている。
農林水産業への影響 世界の温帯地域の畑地に多い雑草で、コムギ、オオムギ、イチゴ、ダイズなどに雑草害が生じている。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 林道に沿って山地にみられることもある。冷涼で日当たりが良く、湿った肥沃地を好む。土壌の種類は選ばない。アレロパシー作用に関する研究がある。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 アブラナ科の越年草~短命な多年草。ヤマガラシ属は世界で約20種が知られる。日本に1種が自生する。本種以外の野生化の報告はない。染色体数2n=16
対策 非意図的導入については、侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。既に各地で定着しており、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
その他の関連情報 オオモンシロチョウの食草の可能性あり。

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.38.
伊藤浩司・日野間彰・中井秀樹(1994)北海道高等植物目録Ⅲ.p.162.
長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.135.北隆館.
長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.262.保育社.
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.88.全農協
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.82.平凡社.
滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.340.
環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#27