スグリコスカシバ
  昆虫 ⁄ 国外外来種
スグリコスカシバ
目名 鱗翅目
科名 スカシバカ科
種名(亜種名 スグリコスカシバ
学名 Synanthedon tipuliformis
カテゴリー 北海道 C
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 ヨーロッパより極東の旧北区
導入年代 不明
初報告 2007年
全国分布 北海道(国内初確認)
道内分布 余市町、長沼町
導入の原因 カーランツ苗の導入に由来すると推察されているが、詳細は不明(*1,2)

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 頭部は黒褐色で、触角先端に毛束があり、雄では短い繊毛をもつ。下唇鬚の背面は黒褐色、腹面は黄色、複眼の前方外縁は白く縁取られる。屑板の内面は黄色、前翅は透明で、横脈紋は黒く太い。主にカーランツ類を食害する(*1,2)。
繁殖形態 成虫は6月中旬ころ発生し、7月上旬には産卵、終息する。幼虫はカーランツ茎内を食害し、空洞となった茎内に、おが屑状の植物組織を充満させて越冬する(*1,2)。
生息環境 カーランツ栽培を行う果樹園
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 カーランツへの農業被害(*1,2)
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 カーランツの茎内を餌資源として利用するため(*1,2)。
特徴並びに近縁種、類似種 コスカシバに酷似するが、生殖器の形状などで判別可能(*2)
対策 農業被害の防除として、被害枝の剪定と園地外への持ち出しが推奨されている(*1,2)。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考 本種は日本初記録である

参考文献

参考文献 (*1)北海道病害虫防除所.2008.平成19年の発生にかんがみ注意すべき病害虫.,p148-162,北海道中央農業試験場
(*2)岩崎暁生・有田豊.2008.北海道からのフサスグリ外来種スカシバガの発見.蝶と蛾 Reprinted from trans,repid.soc.japan.59(1).p45-48.