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両生類 ⁄ 国内外来種 | |||
| タゴガエル | ||||
| 目名 | 無尾目 | |||
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| 科名 | アカガエル科 | |||
| 種名(亜種名*) | タゴガエル ( タゴガエル ) | |||
| 学名 | Atractosteus spatula | |||
| カテゴリー | 北海道 | h | ||
| 環境省 | ||||
| ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
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| 原産地 | 亜種タゴガエルは日本(亜種ヤクシマタゴガエル、オキタゴガエルを含む種タゴガエルもすべて日本) |
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| 導入年代 | 不明 |
| 初報告 | 不明 |
| 全国分布 | 本州、四国、九州 |
| 道内分布 | 不明 |
| 導入の原因 | 不明 |
| 生活史型 | 主に林床で生活し、繁殖期には渓流周辺に移動する。 |
|---|---|
| 形態 | 体長は30~58mm。主に昆虫、クモ、貝などを捕食する。体は比較的太く、頭部は短く幅広い。上唇と下顎は黒褐色の細点でおおわれる。幼生は白っぽい。 |
| 繁殖形態 | 小渓流の縁にある岩のすきまや地下にある伏流水中で繁殖する。3~6月下旬に繁殖する。メス1匹あたりの産卵数は約30~160個。 |
| 生息環境 | 主に山地に見られ、標高2000m以上にも生息する。 |
| 特記事項 | 幼生は卵黄の栄養のみで育ち、上陸する。 |
| 被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 カエルやサンショウウオの餌となる昆虫類を捕食し、生息に競合を起こすおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。 |
|---|---|---|
| 農林水産業への影響 | 不明 | |
| 人の健康への影響 | 不明 | |
| 被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 大型なカエルではないが、生態系の上位捕食者である。 世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある。 |
| 社会的要因 | 不明 | |
| 特徴並びに近縁種、類似種 | エゾアカガエルに似るが、タゴガエルの四肢の指先は細まらず、丸くこぶ状に広がる。 | |
| 対策 | 適切な飼育管理の徹底と啓蒙。 | |
| その他の関連情報 | タゴガエルは平成20年3月時点で野外でのカエルツボカビ感染陽性報告はない(*1)。 | |
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| 備考 |
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| 参考文献 | 前田憲男,松井正文(1989)タゴガエル.日本カエル図鑑.p56-59.文一総合出版. 松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産無尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.164-172. (*1)財団法人自然環境研究センター(2008) 平成19年度 カエルツボカビ実態把握調査検討業務報告書. 宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会社 松井正文(1996)タゴガエル.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),p42.平凡社. |
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