両生類 ⁄ 国内外来種 | ||||
カジカガエル | ||||
目名 | 無尾目 | |||
---|---|---|---|---|
科名 | アオガエル科 | |||
種名(亜種名*) | カジカガエル | |||
学名 | Buergeria buergeri | |||
カテゴリー | 北海道 | h | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本 |
---|---|
導入年代 | 不明 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 本州、四国、九州 |
道内分布 | 不明 |
導入の原因 | 不明 |
生活史型 | 主に山地のやや開けた平瀬の続く渓谷に生息する。河川の岸辺の浅い砂の中や石下で冬眠する。 |
---|---|
形態 | 体長は33~80mm。小昆虫類を捕食する。幼生は藻を食べる。灰色から茶褐色で水掻きが発達している。 |
繁殖形態 | 卵は渓流の岩石の下に産み付けられる。4~7月に繁殖する。メス1匹あたりの産卵数は約200~600個。幼生は7~9月にかけて上陸し変態する。 |
生息環境 | 山地の渓流や湖と周辺の河原、森林に生息する。 |
特記事項 | 特になし |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。 |
---|---|---|
農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 大型なカエルではないが、生態系の上位捕食者である。 世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | アオガエルの仲間であるが、緑色でなく茶褐色をしているため、エゾアカガエルやヒキガエルに体色は似る。しかし指先の吸盤が発達しているので、識別は容易。 | |
対策 | 適正な飼育管理と啓蒙。 | |
その他の関連情報 | カジカガエルは平成20年3月時点で野外でのカエルツボカビ感染陽性報告はない(*1)。 |
備考 |
---|
参考文献 | 前田憲男・松井正文(1989)カジカガエル.日本カエル図鑑.pp166-169.文一総合出版. 松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産無尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.164-172. (*1)財団法人自然環境研究センター(2008) 平成19年度 カエルツボカビ実態把握調査検討業務報告書. 宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会社 福山欣司(1996)カジカガエル.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),p49-50.平凡社. |
---|