両生類 ⁄ 国内外来種 | ||||
モリアオガエル | ||||
目名 | 無尾目 | |||
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科名 | アオガエル科 | |||
種名(亜種名*) | モリアオガエル | |||
学名 | Rhacophorus arboreus | |||
カテゴリー | 北海道 | E | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本 |
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導入年代 | 2009年以前(*3) |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 本州、四国、佐渡島 |
道内分布 | 不明 |
導入の原因 | ペットとして北海道で流通している(*2)。 |
生活史型 | 樹上で暮らし、土中、コケの下などで冬眠する。 |
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形態 | 体長は42~82mm。主にヤスデやダニ類、クモ類、樹上性の昆虫を捕食する。背面が緑色で個体により斑紋が入る。 |
繁殖形態 | 繁殖は池、沼、水田などの樹上で行われる。5~7月頃に繁殖する。メス1匹あたりの産卵数は約300~800個。幼生は7~9月にかけて上陸し変態する。 |
生息環境 | 山地に多く、森林に生息する。 |
特記事項 | 特になし |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 カエルやサンショウウオの餌となる昆虫類を捕食し、生息に競合を起こすおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。 |
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農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 大型なカエルではないが、生態系の上位捕食者である。 世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある。 |
社会的要因 | ペットとして道内でも流通している。 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | 北海道在来種ではアマガエルが緑色のカエルとして知られるが、鼻先から目の後ろまで黒い線が入る。モリアオガエルには黒い線は無い。移入を危惧されるシュレーゲルアオガエルはモリアオガエルと酷似するが、指間の水かきが発達していない。 | |
対策 | 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発。 大量の資材などを他地域から北海道に持ち込む際にチェックする。 | |
その他の関連情報 | モリアオガエルは平成20年3月時点で野外でのカエルツボカビ感染陽性報告はない(*1)。 |
備考 |
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参考文献 | 前田憲男・松井正文(1989)モリアオガエル.日本カエル図鑑.pp136-141.文一総合出版. 松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産無尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.164-172. (*1)財団法人自然環境研究センター(2008) 平成19年度 カエルツボカビ実態把握調査検討業務報告書. (*2)宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会社 (*3)大坪晃輔・吉田剛司(2009).北海道と沖縄にて流通している動物とその地域に定着している外来生物の比較考察.酪農学園大学野生生物保護管理学研究室 福山欣司(1996)モリアオガエル.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),p46-47,50.平凡社. |
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