両生類 ⁄ 国内外来種 | ||||
チョウセンヤマアカガエル | ||||
目名 | 無尾目 | |||
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科名 | アカガエル科 | |||
種名(亜種名*) | チョウセンヤマアカガエル | |||
学名 | Rana dybowskii | |||
カテゴリー | 北海道 | h | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本、朝鮮半島、沿海州 |
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導入年代 | 不明 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 不明 |
道内分布 | 不明 |
導入の原因 | 不明 |
生活史型 | 対馬では、森林や山間の水田に見られる。平地に生息するツシマアカガエルと住み分けている。 |
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形態 | 体長は52~84mm。小型の昆虫を捕食する。背面は褐色~赤褐色~暗褐色と変化に富む。 |
繁殖形態 | 繁殖は水田や池などの止水に不規則な球形の卵塊を産む。2~4月に繁殖する。 |
生息環境 | 平地や丘陵地にも生息はしているが、山間の水田や森林に多い。 |
特記事項 | 特になし |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 カエルやサンショウウオの餌となる昆虫類を捕食し、生息に競合を起こすおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。 |
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農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 大型なカエルではないが、生態系の上位捕食者である。 世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | 北海道在来種ではエゾアカガエルによく似ている。(エゾアカガエルはアカガエル類としては体型がより肥満型で後肢が短く、ジャンプ力に劣る)対馬のチョウセンヤマアカガエルは過去にエゾアカガエルやヤマアカガエルと同一種とされたこともあったが、実験によって作成された雑種の妊性からそれぞれ別種とされた。 | |
対策 | 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 |
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参考文献 | 前田憲男・松井正文(1989)チョウセンヤマアカガエル.日本カエル図鑑.pp80-83.文一総合出版. 前田憲男・松井正文(1989)エゾアカガエル.日本カエル図鑑.pp72-75.文一総合出版. 松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産無尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.164-172. 宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会社 草野保(1996)チョウセンヤマアカガエル.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),p43.平凡社. マスロバ・イリーナ(2004) 南部極東ロシアにおける両生・爬虫類個体群の現状.日本爬虫両生類学会誌2004-1,p65 |
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