両生類 ⁄ 国内外来種 | ||||
クロサンショウウオ | ||||
目名 | 有尾目 | |||
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科名 | サンショウウオ科 | |||
種名(亜種名*) | クロサンショウウオ | |||
学名 | H.nigrescens | |||
カテゴリー | 北海道 | h | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本 |
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導入年代 | 不明 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 東北、北関東、北陸、佐渡 |
道内分布 | 不明 |
導入の原因 | 一部の種類はペットとして流通している(クロサンショウウオなど)。 |
生活史型 | 繁殖期は水辺に集まるが、それ以外は陸上で生活する。 |
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形態 | 体長は120~190mm、体色は暗褐色、尾は長く全体の半分を占める。ミミズや小昆虫を捕食する。サンショウウオには個体差が多く、外見で簡易的に識別するのは困難。 |
繁殖形態 | 2月~7月に産卵場所として主に池、沼、水田、湿地や水たまりなどが使われる。 |
生息環境 | 森林 |
特記事項 | 繁殖期以外の成体は隠遁性が高く、見つかりにくい。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 北海道在来のサンショウウオやカエルと競合を起こすおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。 |
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農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 小型ではあるが、生態系の上位捕食者である。 世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある(この4種は平成20年3月時点で野外でのカエルツボカビ感染報告はない)。 寒冷地に生息し、北海道でも定着が可能と考えられる。 |
社会的要因 | ペットとして流通している。他のサンショウウオも流通している可能性が高い。 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | 形質がエゾサンショウウオやキタサンショウウオに似ている。詳細に識別するには肋条や口蓋歯列などの確認が必要。卵のうの形質ではある程度の識別が可能。 | |
対策 | 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 | Hynobius属のサンショウウオは日本以外でも中国、朝鮮半島、台湾などにも生息している。日本にも他にも多様に種類がいる。 今回、この4種を選定した理由は、クロサンショウウオとトウホクサンショウウオの2種は青森県まで生息し、北海道の気候に耐えうると考えられるため。ハクバサンショウウオも日本アルプスのような高地に生息し、北海道の気候に耐えうると考えられる。ヒダサンショウウオは高地の低水温の渓流の周りに生息し、寒冷に強いと思われリストに含めた。 ヒダサンショウウオの選定理由であれば、他にも西日本のアカイシサンショウウオ・ブチサンショウウオ・コガタブチサンショウウオ・オオダイガハラサンショウウオ・(イシヅチサンショウウオ)・ベッコウサンショウウオなどの山地の渓流性サンショウウオも幅広く検討されたが、今回は東日本に生息する種類だけ扱った。 オキサンショウウオ・ツシマサンショウウオは渓流性であるが、北海道より温暖域で低地性なので今回は除外した。 |
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参考文献 | 松井正文(1996).「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),pp.13-23.平凡社. 松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産有尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.159-163. 松橋利光他(2002) サンショウウオ・イモリの仲間.「日本のカエル+サンショウウオ類」.pp163-180.山と渓谷社 宇根有美他(2009) 阿武隈山系トウホクサンショウウオHynobius lichenatusにおける皮下メタセルカリア症の集団発生(アブストラクト).日本獣医学会(日本獣医寄生虫学会) 財団法人自然環境研究センター(2008) 平成19年度 カエルツボカビ実態把握調査検討業務報告書. 宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会 |
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