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  植物 ⁄ 国外外来種
オオフサモ
科名 アリノトウグサ科
種名(亜種名 オオフサモ
学名 Haloragis walkeri (Vellozo)Verdc.
英名 Parrotfeather
異名 ヌマフサモ
下位分類名  
カテゴリー 北海道 A3
環境省 特定外来生物
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 南アメリカ
導入年代 戦後
初報告 桑原(1966)共和町
全国分布 北海道~沖縄
道内分布 後志、石狩、檜山、胆振、上川支庁
導入の原因 観賞用の水草として導入され、逸出

種の生物学的特性

生活史型 多年草・水生植物
形態 100cm内外
開花時期 6月ごろ
生息環境 湖沼、ため池、河川、水路などの浅水域
特記事項 温帯~熱帯に分布する。日本に帰化しているものは、全て雌株とされる。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 九州筑後川水系などで、過繁茂した純群落が水流を妨げる等の問題を引き起こしている。茨城県霞ヶ浦では、湖の一部や周辺水路で大繁茂し、在来種への影響が危惧され、駆除が行われている。他の在来種を駆逐する可能性が高い。
農林水産業への影響 海外でも侵略的な外来種とされ、水路の水流を阻害して問題になっている。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 栄養繁殖が旺盛で地下茎で繁殖する。日本では殖芽をつくらない。 おもに根茎で越冬するが、九州では地上部も完全に枯死することなく越冬し、クリーク雑草では最も早い3月中旬頃から生育を開始する。閉鎖的なクリークで局部的に発生することが多い。  
社会的要因 水面上で生育するため、水槽のレイアウトには使いにくく人気は高くない。 国内繁殖のものが多く流通していたが、海外からの輸入品も販売されていた。 河川の自然復元事業の現場や「ビオトープ」に、水質浄化機能がある等の理由で植栽されることがある。
特徴並びに近縁種、類似種 フサモ属は、日本ではタチモ、ホザキノフサモ、フサモ、オグラノフサモの4種が自生する。これらのうち、タチモは準絶滅危惧種に、オグラノフサモは絶滅危惧Ⅱ種に指定されているので注意が必要である。在来種及びsp.を含む10種程度が観賞用等に流通、販売されているが、本種以外の野生化の報告はない。
対策 早期の除去
その他の関連情報 タチモ:環境省レッドリスト(2007)NT(準絶滅危惧) オグラノフサモ:環境省レッドリスト(2007)VU(絶滅危惧Ⅱ類)

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.78.
伊藤浩司・日野間彰・中井秀樹(1994)北海道高等植物目録Ⅲ.p.357.
長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.396.保育社.
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.215.全農協.
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.149.平凡社
環境省HP自然環境局特定外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-syo-09.html