カラフトセセリ
  昆虫 ⁄ 国外外来種
カラフトセセリ
目名 鱗翅目
科名 セセリチョウ科
種名(亜種名 カラフトセセリ
学名 Thymelicus lineola
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 北アメリカ
導入年代 1999年
初報告 新聞記事(朝日新聞など)
全国分布 本道のみ
道内分布 道北
導入の原因 大陸からの飛来もしくは牧草の移入と共に侵入したと考えられているが、詳細不明

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 幼虫の体色は淡緑色で頭部は緑白色、内側白色・外側褐色の縦条が一対ある。終令幼虫は体長約2.3cm程度、蛹は体長約2cmで、おそらく葉の上で蛹化するものと思われる。成虫は翅の開長2.5~2.9cm程度の小型の蝶で、翅の上面は明るい橙褐色で後翅を主体にやや黒ずむ。イネ科牧草などを食べる(*1)。
繁殖形態 年1化で7月~8月頃に成虫が出現、食草の茎の根元に産卵した後、そのまま卵態で越冬して翌春5~6月にかけて幼虫がイネ科植物の葉を食害する。幼虫は葉を縦方向に二つ折りにして数カ所を糸でつづり合わせた中に潜み、葉を葉縁から縦長にえぐり取るように食害する(*1)。
生息環境 草地
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 チモシー、ケンタッキーブルーグラス、オーチャードグラスなど牧草への食害が報告されている。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 本種は北米にも侵入定着するなど、適応性が高いと推察される。
社会的要因 本道では酪農や法面緑化に、イネ科草本を多く用いているため、分布域を拡大する条件が整っている。
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 不明
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)病害虫防除所(2001). 平成12年の発生にかんがみ注意すべき病害虫,北農,68(2):62-72.
北海道病害虫防除所;http://www.agri.pref.hokkaido.jp/boujosho/sinhassei/html/H12/1205.htm