昆虫以外の無脊椎動物 ⁄ 国外外来種 | ||||
キタアメリカフジツボ | ||||
目名 | 無柄目 | |||
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科名 | フジツボ科 | |||
種名(亜種名*) | キタアメリカフジツボ | |||
学名 | Balanus glandula | |||
地方名 | ||||
カテゴリー | 北海道 | A3 | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 北アメリカ西岸(ベーリング海からカリフォルニア) |
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導入年代 | 1960年代以降 |
初報告 | 北海道では不明。国内では2000年に岩手県で確認された。 |
全国分布 | 北海道、青森県、岩手県 |
道内分布 | 函館市、室蘭市、苫小牧市、静内町、浦河町、広尾町 |
導入の原因 | 海外から入港する船に付着して侵入した。 |
生活史型 | 浮遊生活後、固着生活を送り、寿命は8年以上 |
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形態 | 径22.7mm程度まで成長する。 |
繁殖形態 | 冬季から初夏にかけて産卵する。 |
生息環境 | 冷水域の潮間帯 |
特記事項 | 産卵時期は水温により影響されるが、日長には影響されない |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 生息空間を巡る競争などにより在来の固着生物を駆逐するおそれ |
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農林水産業への影響 | 養殖カキや真珠の生育に影響を及ぼすおそれ | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 周年繁殖が可能で、在来種よりも生殖効率が優れる。広穏性、広塩性で低塩分の内湾域、河川流域にも生息できる。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ヨーロッパフジツボ | |
対策 | 広範囲な分布調査、分布調査の継続 | |
その他の関連情報 | 潮間帯の平均潮位を中心に濃密に生育することから、そこに付着する在来生物の付着する基質を占有する可能性がある。海水や淡水を冷却水に用いる発電所や臨海工場の冷却水系統内へ付着して冷却効率の低下をもたらしている。 |
備考 |
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参考文献 | Barnes, H. and M. Barnes, 1956. The general biology of Balanus glandula Darwin. Pacific Science, 10 : 415-422. Hines, A. H., 1978. Reproduction in three species of intertidal barnacles from central California. Biological Bulletin, 154: 262-281. Kado, R., 2003. Invasion of Japanese shores by the NE Pacific barnacles Balanus glandula and its ecological and biogeographical impact. Marine Ecology Progress Series, 249: 199-206. 山口寿之,2002. ヨーロッパフジツボとアメリカフジツボ〜外国から日本に侵入したフジツボ類. 外来種ハンドブック. |
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