昆虫以外の無脊椎動物 ⁄ 国外外来種 | ||||
シジミガイの一種 | ||||
目名 | マルスダレガイ目 | |||
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科名 | シジミガイ科 | |||
種名(亜種名*) | シジミガイの一種 | |||
学名 | Corbicula spp. | |||
地方名 | ||||
カテゴリー | 北海道 | C | ||
環境省 | 要注意外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 不明。中国の可能性が高い。 |
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導入年代 | 1996年 |
初報告 | 2003年 |
全国分布 | 本州以南の日本各地 |
道内分布 | 不明 |
導入の原因 | 放流用種苗として持ち込み。 |
生活史型 | 不明 |
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形態 | 殻長約20mm |
繁殖形態 | 雌雄同体、倍数性、雄性発生が知られている。自家受精による繁殖も可能、卵胎生 |
生息環境 | 淡水産 |
特記事項 | 特になし |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 在来マシジミ駆逐のおそれ(精子側の遺伝子のみが遺伝するため、タイワンシジミの精子をマシジミが吸い込んで受精すると、幼生はすべてタイワンシジミとなる)。 |
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農林水産業への影響 | 国内のヤマトシジミ漁場(汽水域)で混獲されることがあり、競争的な置換や食物の競合などの可能性がある。 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 分布拡大能力が高い。稚貝は粘液状の糸を分泌し物にからみつくことができる。 |
社会的要因 | 食用に輸入されているシジミ類に混在していたタイワンシジミが、何らかの形で河川に投棄され、繁殖していると考えられている。人為的要素が分布拡大に関与 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | 在来種マシジミに類似 | |
対策 | 持込、放流の禁止 | |
その他の関連情報 | タイワンシジミを含め、複数種が日本国内に侵入している可能性が高い。要注意外来生物(タイワンシジミ種群)。外来生物であるカワヒバリガイがタイワンシジミに混入しているのが確認されている。サギ類などの水鳥が分布拡大に貢献している可能性が示唆されている。 |
備考 | ホタルを復活させる目的で幼虫を放流する際に、餌のカワニナと共にタイワンシジミを放流した事例がある。 |
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参考文献 | 古丸明,2002. タイワンシジミ〜世界中に進出したアジア期限の淡水産二枚貝. 外来種ハンドブック. 西村 正, 波部忠重 輸入シジミに混じっていた中国産淡水二枚貝. ちりぼたん. 18: 110-111. 園原哲司. (2005) シジミの稚貝は空を飛ぶか?サギ等の水鳥による分布拡大の可能性. ちりぼたん. 36(1): 31-32. 自然環境研究センター, 2008. タイワンシジミ. 日本の外来生物. |
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