イガイダマシ
  昆虫以外の無脊椎動物 ⁄ 国外外来種
イガイダマシ
目名 マルスダレガイ目
科名 カワホトトギスガイ科
種名(亜種名 イガイダマシ
学名 Mytilopsis sallei
地方名  
カテゴリー 北海道 h
環境省 要注意外来生物
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 メキシコ湾カリブ海
導入年代 北海道では不明、国内では1974年に静岡県で確認された。
初報告 不明
全国分布 東京湾、大阪周辺、北九州洞海湾
道内分布 不明
導入の原因 バラスト水による浮遊幼生の侵入

種の生物学的特性

生活史型 汽水性
形態 殻長約30mm
繁殖形態 大阪湾では初夏から秋に産卵し、約1年で殻長20mmに成長する。
生息環境 汽水域の岩礁、人口構造物(港湾施設)に足糸で付着。限界水温は6~8℃
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 他の外来イガイ類ほど優占していないが、より温暖な地域に定着した場合、付着基盤を被覆して在来生物群集に大きな影響を及ぼすおそれがある。諸外国では船舶や取水施設において甚大な汚損被害を与えている。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 水質汚濁や幅広い塩分に耐性がある。成長速度が速い。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 汽水産二枚貝。足糸という繊維状物質で付着基盤に固着する。熱帯性で低温に弱い。クロダイが好んで捕食する。
対策 バラスト水の沿岸での排水禁止
その他の関連情報 輸入木材への付着とバラスト水により、非意図的に侵入したと推測される。

写真・イラスト

備考

備考 低水温でも生存可能なアメリカイガイダマシが混入している恐れもある。

参考文献

参考文献 鍋島靖信,2002. イガイダマシ〜カリブ海原産のカワホトトギスガイ科二枚貝. 外来種ハンドブック.
自然環境研究センター, 2008. イガイダマシ. 日本の外来生物.
岩崎敬二・木村妙子・木下今日子・山口寿之・西川輝昭・西 栄二郎・山西良平・林育夫・大越健嗣・小菅丈治・鈴木孝男・逸見泰久・風呂田利夫・向井宏, 2004. 日本における海産生物の人為的移入と分散:日本ベントス学会自然環境保全委員会によるアンケート調査結果から. 日本ベントス学会誌, 59: 22-44.
波部忠重, 1980. 新移入二枚貝イガイダマシ(新称). ちりぼたん, 11(3): 41-42.