植物 ⁄ 国外外来種 | ||||
ヨウシュチョウセンアサガオ | ||||
科名 | ナス科 | |||
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種名(亜種名*) | ヨウシュチョウセンアサガオ | |||
学名 | Datura stramonium L. | |||
英名 | Jimsonweed | |||
異名 | ||||
下位分類名 | ヨウシュチョウセンアサガオ | |||
カテゴリー | 北海道 | A3 | ||
環境省 | 要注意外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 熱帯アメリカ |
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導入年代 | 戦後 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 北海道~九州(東京都付近では最近あまり見られなくなった) |
道内分布 | 各地に点在 |
導入の原因 | 不明 |
生活史型 | 一年草 |
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形態 | 100-200cm |
開花時期 | 6-9月 |
生息環境 | 畑地、樹園地、牧草地、芝地、路傍、荒地、海岸など |
特記事項 | 温帯~熱帯に分布する。両性花。種子は風、雨、動物、人間により伝播される。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 植生などへの影響 |
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農林水産業への影響 | 不快臭による家畜の採食低下。乾草混入時には家畜が中毒になる。 | |
人の健康への影響 | 園芸品種を含む様々な種類が販売、栽培されているが、毒性を持つことへの認知が低く、誤食による中毒事例が発生している。誤食を防ぐための普及、啓発が重要である。誤食による中毒は1880年~2003年に39件、94人余りが報告されており、近年では全国的にほぼ毎年のように患者が発生している。誤食の原因としては、ゴボウ、フキノトウ、オクラ、モロヘイヤ、ハーブ、ゴマと間違えられた例が報告されている。人間が摂取した場合には昏睡状態等の神経症状、目に入った場合には瞳孔が拡大するなどの症状、汁液が皮膚に付着すると炎症を引き起こすことが報告されている。国内では死亡例はないが、子供が種子を10粒程度食べると死亡するといわれている。 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | ヨウシュチョウセンアサガオでは、1株当たり50個の蒴果をつけ、蒴果当たり600~700個の種子を含むので、1株当たりの種子数は30,000にもなる報告があるが、群生する所では1,300~1,500個/株程度とされる。種子の寿命は長く39年以上の生存が認められている。ヨウシュチョウセンアサガオでは、家畜の尿に1週間以上混入しても、発芽に影響が無かったとの報告がある。 |
社会的要因 | 園芸品種を含む様々な種類が販売、栽培されている。 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | チョウセンアサガオ属は世界に10種ある。変異が大きく、ヨウシュチョウセンアサガオでは、茎が緑色で花の白いものをシロバナチョウセンアサガオ、茎や花が紫色を帯びるものをムラサキチョウセンアサガオ等として区別する場合もあるが、アントシアン類の色素の有無の違いなので、品種程度の違いである。果実に棘がないハリナシチョウセンアサガオvar.inermisがまれに帰化している。キダチチョウセンアサガオ属Brugmansiaが分けて扱われる場合がある。同属内で交雑できる。 | |
対策 | 栽培にあたっては、管理されている場所や施設以外に、逸出を起こさない適切な方法で行うことが重要である。関係業者や利用者は、責任を持って栽培し、栽培できなくなった場合は野外へ遺棄することなく、適切な処分を行うことが必要である。植物体全体に有毒成分を含み、中毒事例も多数あるので、誤って食べることのないよう、注意が必要である。 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 |
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参考文献 | 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.93. 伊藤浩司・日野間彰(1987)北海道高等植物目録Ⅳ.p.84.(チョウセンアサガオのみ). 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.61.北隆館. 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.114.保育社. 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.278.全農協. 清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.176.平凡社 滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.825. 山崎敬(1981)ナス科.日本の野生植物草本Ⅲ.p.96.平凡社. |
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