ドジョウ
  魚類 ⁄ 国内外来種
ドジョウ
目名 コイ目
科名 ドジョウ科
種名(亜種名 ドジョウ
学名 Misgurnus anguillicaudatus
地方名 マドジョウ
カテゴリー 北海道 B
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本、中国大陸、台湾、ロシアのアムール川流域から韓国、ベトナム、タイ、ミャンマー
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 全国各地に広く分布
道内分布 道内各地の水田、河川、池沼
導入の原因 本種は在来種説と本州からの外来種説に見解が分かれるが、先住民のアイヌ語にドジョウに該当する用語が見あたらないこと、稲作の伝搬時あるいは内水面漁業用に導入されたと考えられていることから、外来種とした。

種の生物学的特性

生活史型 淡水型
形態 体は細長く側線より背側は茶褐色で、不明瞭な斑紋を持つものが多い。体長10~12cmほど。口ひげは上顎3対下顎2対の合計10本ある。鰓呼吸のほか、直接空気を吸う腸呼吸を行い水深が5cmほどの水域でも生存できる。
繁殖形態 北海道では5~8月に産卵し、6月中旬が盛期である。産卵は主に水田で行われ、稲株や水草などに粘着卵を生みつける。泥底に転がる卵もあるがそのまま発生する。
生息環境 水田や周辺の細流、河川の下流、池沼の泥底の水域を好む。
特記事項 北海道でドジョウと同所的に分布する在来魚は概ね日本の他地域で共存する関係にあり、競合や駆逐など直接的な影響は考えにくい。 北海道では、近年、分布域および生息数が激減している。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 不明
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 Berg, L. S. 1964. Freshwater fishes of the U. S. S. R. and adjacent countries, Vol. 2 , 4th edn. Israel program for scientific translation. Jerusalem.
後藤晃.1991.魚類.北海道自然環境図譜,pp.271-304,前田一歩園財団,阿寒.
後藤晃・中西照幸・宇藤均・濱田啓吉.1978.北海道南部の河川の魚類相についての予察的研究. 北海道大学水産学部研究彙報,29,118-130.
環境省自然環境局生物多様性センター.2002.生物多様性調査動物分布調査・淡水魚類報告書.545p.
宮地伝三郎・川那部浩哉・水野信彦.1976.原色日本淡水魚類図鑑 全改訂新版.462p.保育社,大阪
澤田幸雄.1987.ドジョウ類の分布と分化-系統発生学的アプローチ.「日本の淡水魚類 その分布、変異、種分化をめぐって」(水野信彦,後藤晃編),pp.52-60.東海大学出版会,東京.