オンシツコナジラミ
  昆虫 ⁄ 国外外来種
オンシツコナジラミ
目名 半翅目
科名 コナジラミ科
種名(亜種名 オンシツコナジラミ
学名 Trialeurodes vaporarium
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 アメリカ大陸
導入年代 1974年、広島県で初確認
初報告 本道では1975年に初記録
全国分布 全国
道内分布 ほぼ全域
導入の原因 花卉に付着して導入されたと推察される。

種の生物学的特性

生活史型 不完全変態
形態 雌の体長は1.2mm内外で、体は淡黄色を呈するが、翅が白色の蝋状物質(介殻)で覆われているため全体が白色に見える。雄も同様の形態だが、やや小型である。葉上において、翅を葉面に対してほぼ並行にたたむ、多食性植物食(*3,4)
繁殖形態 両性生殖,単為生殖。産仔数:1雌の平均産卵数は120個程度だが、500卵を産卵する個体も確認されている。
生息環境 温度選好性:平均気温20~24℃と比較的低温条件が好ましいと考えられる。30℃を上回ると死亡率が増加する(*3,4,5)。
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 植物体から吸汁する際にキュウリ黄化ウイルスを媒介。排泄物(甘露)の付着によるスス病菌の繁殖と、それに伴なう作物の生育不良、ススによる汚染果の発生
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 加害植物が200種に及ぶという報告もあるなど、食物ニッチの幅が広い。
社会的要因 本道では野外で越冬できないが、花き栽培のビニールハウスなどで休眠が可能(*3,5)
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 薬剤による防除や除草が推奨されている(*3,5)。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)植物防疫(1975?).
(*2)Rostria(1974).
(*3)間野豊(1976). 昭和50年度の発生に鑑み注意すべき病害虫,北農,43(4):40-54.
(*4)梅谷・岡田編(2003). 日本農業害虫大事典,全国農村教育協会.
(*5)北海道植物防疫協会(1995). 北海道病害虫防除提要.