植物 ⁄ 国外外来種 | ||||
アメリカオニアザミ | ||||
科名 | キク科 | |||
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種名(亜種名*) | アメリカオニアザミ | |||
学名 | Cirsium vulgare (Savi)Tenore | |||
英名 | Bull thistle | |||
異名 | セイヨウオニアザミ、ヒレオニアザミ、アメリカヒレアザミ | |||
下位分類名 | ||||
カテゴリー | 北海道 | A2 | ||
環境省 | 要注意外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | ヨーロッパ |
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導入年代 | 戦後 |
初報告 | 松木・伊藤(1960)小樽 |
全国分布 | 北海道~四国に分布するが、北日本に多く見られる。 |
道内分布 | 全道各地 |
導入の原因 | 牧草種子または家畜飼料に混入 |
生活史型 | 二年草 |
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形態 | 50-100㎝ |
開花時期 | 8-9月 |
生息環境 | 道端、牧草地、河川敷、原野など |
特記事項 | 温帯に分布する。肥沃で湿った土地を好む。頭状花。虫媒花。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 国立公園であり自然度が高い北海道の利尻島や知床半島への侵入が確認され、勢力の強い種として今後の増大が心配されている。 |
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農林水産業への影響 | 世界的に温帯にみられる農耕地雑草で、特にヨーロッパ諸国、オーストラリア、ニュージーランドなどの牧草地に多い。畑作物、牧草と競合し減収をもたらすとともに、鋭い棘が家畜を傷つけることが問題となっている。 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 植生の衰退した明るい場所で旺盛な成長を示す。痩果は、風、雨、動物、人間など様々な手段により伝播される。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | キク科の越年草または短命な多年草で茎葉には棘がある。染色体数2n=68,102。アザミ属は世界に約250種ある。日本に自生するのは約50種。セイヨウトゲアザミなどの野生化が報告されている。アザミ属は、自生種のノアザミや、アザミ等の総称で流通しているものも含め、数種が観賞用等に利用されている。 | |
対策 | 侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐や等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。 | |
その他の関連情報 | 植物防疫法により、第9地域(トルコ、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スペイン、デンマーク、ドイツ、ハンガリー、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、英国、旧チェコスロヴァキア、旧ユーゴースラヴィア、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ)は、あざみ属の輸入禁止地域に指定されている。 着蕾前に地際から刈り取る。 |
備考 | 近年はエゾシカによる表土錯乱地に種子が飛来しアメリカオニアザミの侵入を助けているとの報告もある。 |
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参考文献 | 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.115. 伊藤浩司・日野間彰(1987)北海道高等植物目録Ⅳ.p.161. 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.13.北隆館 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.16.保育社 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.339.全農協. 清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.229.平凡社 滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.968. 環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#37 日本の外来生物 平凡社 より引用 |
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