植物 ⁄ 国外外来種 | ||||
ヒメムカシヨモギ | ||||
科名 | キク科 | |||
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種名(亜種名*) | ヒメムカシヨモギ | |||
学名 | Conyza canadensis (L.)Cronq. | |||
英名 | Horseweed | |||
異名 | ゴイッシングサ、テツドウグサ、メイジソウ | |||
下位分類名 | ベニバナヒメムカシヨモギ , ケナシヒメムカシヨモギ | |||
カテゴリー | 北海道 | A3 | ||
環境省 | 要注意外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 北アメリカ |
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導入年代 | 明治 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 北海道~沖縄 |
道内分布 | 全道各地 |
導入の原因 | 作物種子などに混入し、移入 |
生活史型 | 一年草または越年草 |
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形態 | 30-120㎝ |
開花時期 | 8-9月 |
生息環境 | 畑地、休耕地、樹園地、牧草地、路傍、荒地、河川敷など |
特記事項 | 温帯~熱帯に生育する。痩果は、風(遠方まで飛散)、雨、人間により伝播される。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 主に河川敷等に生育する在来種と競合し、駆逐するおそれがある。 |
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農林水産業への影響 | 温帯~熱帯にかけて世界的にみられる農耕地雑草である。 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 肥沃地を好み、耐旱性が大きい。個体当たりの種子の生産量は、59,960~819,620個との報告があり、種子生産量膨大(株当り数万個)。光発芽性、発生深度は約1.5cm、土中で112年生存の例がある。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ほとんど毛のないウスゲヒメムカシヨモギvar. glabratuaがある。ムカシヨモギ属は世界で約250種ある。日本には数種が自生する。ハルジオン、ケナシムカシヨモギなどの野生化が報告されている。ムカシヨモギ属の植物には、エリゲロン等の総称で流通するものも含め、数種が観賞用等に利用されている。イズハハコ属に分類する文献もある。オオアレチノギクに似るが、形態的には舌状花があることなどで区別できる。生態的にはより寒冷な地域でもみられる。アレチノギクとの雑種と考えられるものが神奈川県相模原市で採集されている。 | |
対策 | 抜き取りや、刈り取りによって防除するが、除草剤(アトラジン・パラコート)耐性型がある。侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。 | |
その他の関連情報 | 夏期には衛生害虫の繁殖地となり、冬期には枯れ草になって美観を損ねるとともに、火災の原因となるため、刈り取りなどが行われている。 |
備考 |
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参考文献 | 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.117. 伊藤浩司・日野間彰(1987)北海道高等植物目録Ⅳ.p.164. 北村四郎(1981)キク科.日本の野生植物・草本Ⅲ.p.193.平凡社 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.23,24.北隆館 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.44.保育社 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.353.全農協. 清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.213-214.平凡社 滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.975. 環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用;http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#45 |
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