魚類 ⁄ 国外外来種 | ||||
アオウオ | ||||
目名 | コイ目 | |||
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科名 | コイ科 | |||
種名(亜種名*) | アオウオ | |||
学名 | Mylopharyngodon piceus | |||
地方名 | ||||
カテゴリー | 北海道 | D | ||
環境省 | 要注意外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | ロシアのアム-ル川流域から中国大陸南部 |
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導入年代 | 不明 |
初報告 | 2007(*1) |
全国分布 | 関東地方の利根川・江戸川水系、滋賀県、岡山県 |
道内分布 | 石狩川水系の下流域で確認記録(標本)がある。 |
導入の原因 | 日本へは1898年以来導入が試みられてきたが、1955年に利根川水系での繁殖が確認された。1940年代に移植されたものが定着したとされる。北海道への移入原因は明らかではないが、利根川水系からのコイ、フナ、ソウギョ等の種苗に混入していたものと推定される。 |
生活史型 | 淡水型 |
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形態 | 体形はコイに似るが背が僅かに盛り上がる。成魚の吻端はとがり、胸鰭が長い。全長1.3mに達する。底層の巻貝類や甲殻類を捕食する(*1)。 |
繁殖形態 | 中国では3~6月に産卵する。日本での繁殖生態はソウギョとほぼ同じと考えられている。 |
生息環境 | 大きな河川の下流やその水系の湖沼に住む。 |
特記事項 | 中国四大家魚の中では北方域に生息しており、気候条件からすると北海道での定着の可能性がある。本種の自然繁殖には流域の長い河川が必要であるが、石狩川水系は長い流域を有し定着の可能性は否定できない。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 不明 |
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農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 不明 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ソウギョに似るが、胸鰭が17軟条で鱗に黒い縁取りがないことで判別可能(*2)。 | |
対策 | 不明 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 | 石狩川水系で本種の標本を確認した。 |
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参考文献 | (*1) Naito,K,2007,An Odd Cyprinid Fish Mylopharyngodon piceus (Black Carp or Ao-uo) Firstly Recorded in Open Hokkaido Waters 水産孵化場研究報告,(61),57-59 (*2) Nico,L..G, Williams J. D,and Jelks, H.L,2005,Black carp,biological synopsis and risk assessment of an introduced fish, American Fisheries Society, Special Publication,32 松沢陽士.et.al.2008.日本の外来魚ガイド44p.文一総合出版,東京 Berg, L. S. 1964. Freshwater fishes of the U. S. S. R. and adjacent countries, Vol. II , 4th edn. Israel program for scientific translation. Jerusalem. 環境省自然環境局生物多様性センター.2002.生物多様性調査動物分布調査・淡水魚類報告書.545p. 森為三.1939.原色満州有用淡水魚類図説.55p.南満州鉄道株式会社,大連. 中村守純.1969.日本のコイ科魚類.455p.資源科学研究所,東京. |
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