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植物 ⁄ 国外外来種 | |||
| カモガヤ | ||||
| 科名 | イネ科 | |||
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| 種名(亜種名*) | カモガヤ | |||
| 学名 | Dactylis glomerata L. | |||
| 英名 | Orchardgrass | |||
| 異名 | オーチャドグラス | |||
| 下位分類名 | ||||
| カテゴリー | 北海道 | A3 | ||
| 環境省 | 要注意外来生物 | |||
| ワースト100 | 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) | |||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
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| 原産地 | ヨーロッパ~西アジア |
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| 導入年代 | 明治 |
| 初報告 | 不明 |
| 全国分布 | 北海道~沖縄 |
| 道内分布 | 全道各地 |
| 導入の原因 | 牧草として栽培され、逸出 |
| 生活史型 | 多年草 |
|---|---|
| 形態 | 60-120㎝ |
| 開花時期 | 7月 |
| 生息環境 | 畑地、樹園地、河原、土手、空地、牧草地、路傍、荒地など |
| 特記事項 | 温帯に分布する。両性花。風媒花。頴果は風、動物(胃中でも生存)、人間により伝播される。再生力は旺盛で、根茎による栄養繁殖を行う。 |
| 被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 北海道や、本州の亜高山帯にある国立・国定公園に侵入するなどしており、固有性の高い生態系や脆弱な生態系において、植物群集の構造を改変しているとの報告がある。 |
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| 農林水産業への影響 | 畑地やリンゴ等の果樹園の雑草とされる。 | |
| 人の健康への影響 | 花粉症の原因植物として知られている。 | |
| 被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 適地は北海道と東北地方で、本州~九州では夏季冷涼な山岳地帯で利用される。日当たりの良い温暖地で、肥沃な所を好む。初期成育は比較的良好である。耐寒性に優れ、耐暑性、耐旱性、大気汚染耐性もある。耐酸性等土壌条件に対する適応性は広いが、耐湿性は弱い。耐陰性が強いため、果樹園の下草に用いられる。再生力は旺盛で、根茎による栄養繁殖を行う。 |
| 社会的要因 | 永年草地の基幹草種として、採草(青刈り飼料、干草、サイレージ)及び放牧用に山岳地帯を含む全国で用いられている。牧草としてはクローバー類等のマメ科牧草と混播されることが多い。ゴルフ場の芝生、土壌の被覆による法面の浸食防止にも用いられる。 | |
| 特徴並びに近縁種、類似種 | 近縁の亜種には2倍体(2n=14)が多いことから、2倍体の野生種でヨーロッパから中国大陸に分布するD. aschersonianaとカナリア群島産のD. smithiiから生じた4倍体が分布を拡大したと考えられる。カモガヤ属は世界で数種が知られている。日本に自生種はない。本種以外に野生化の報告は今のところない。日本では北海道や東北地方等で様々な品種が育成されている。 | |
| 対策 | 耐陰性などの様々な環境耐性を持つため、牧草や緑化植物として全国で広く用いられているが、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、問題になっている。こうした場所では逸出による問題が起こらないよう適切な管理を行うとともに、自然環境にも配慮した品種または他の種類の利用の可能性を検討することが望まれる。 | |
| その他の関連情報 | 英名のオーチャードグラスOrchardgrassが、日本でも広く使われている。 花粉不稔系統育成の試みあり。耐陰性があり、木本の早期導入を目指す播種工に適するとされる。 | |
| 備考 |
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| 参考文献 | 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.152. 伊藤浩司・日野間彰(1990)北海道高等植物目録Ⅱ.p.43. 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.215.北隆館 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.391.保育社 長田武正(1989)日本イネ科植物図譜.p.206.平凡社 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.438.全農協. 清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.244.平凡社 滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.1186. 環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#80 |
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