カラマツタネバエ
  昆虫 ⁄ 国内外来種
カラマツタネバエ
目名 双翅目
科名 ハナバエ科
種名(亜種名 カラマツタネバエ
学名 Strobilomyia laricicola
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本(本州)
導入年代 不明
初報告 1965年
全国分布 北海道、本州
道内分布 ほぼ全域
導入の原因 カラマツ導入時に、苗に付着して侵入したと推測される。

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 老齢幼虫5-6mm。成虫4.5-5mm 植食性(球果)で、カラマツ属を食害する。
繁殖形態 年1世代。蛹で越冬。4月下旬~5月上旬成虫が羽化する。成虫は羽化後すぐ産卵するのでなく、カラマツの花粉の飛散が終了する頃(札幌では5月下旬)に開始される。卵は種りんの間隙に産まれ、産卵数は1球果に1~40個である。幼虫は卵の中で1回脱皮し2齢幼虫となってふ化する。球果内で3齢幼虫となる。7月に大部分の老熟幼虫は地上に落下し蛹化するが、球果内で蛹化するものもいる。地上に落下したものは深さ2~3cmの落葉層の中で蛹化し越冬する。以上の年1世代のものの外に、2年後に羽化するものが一部ある(*1)。
生息環境 カラマツ林
特記事項 宿主が国内外来種

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 カラマツ植林への食害
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 道内には、カラマツが広く導入されている。
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 薬剤散布による防除が行われる(*1)。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 山田房男・小林一三・山崎三郎・小沢孝弘(1965). カラマツ球果の害虫に関する研究,カラマツタネバエ(Hylemya laricicola Karl)について,第76回日本林学会講演集:362-364.
Suwa, M. (1974). Anthomyiidae of Japan (Diptera). Insecta Matsumurana, New Series, 4, 247 pp.
上條一昭(1991). 主要針葉樹の球果害虫,光珠内季報,85:4-8.
(*1)北海道森林害虫図鑑;http://www.ffpri-hkd.affrc.go.jp/