昆虫 ⁄ 国内外来種 | ||||
カラマツカサアブラムシ | ||||
目名 | 半翅目 | |||
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科名 | カサアブラムシ科 | |||
種名(亜種名*) | カラマツカサアブラムシ | |||
学名 | Adelges laricis | |||
カテゴリー | 北海道 | A3 | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 不明 |
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導入年代 | 不明 |
初報告 | 不明 |
全国分布 | 北海道 |
道内分布 | ほぼ全域 |
導入の原因 | 不明 |
生活史型 | 不完全変態 |
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形態 | 春から初夏にカラマツやグイマツの葉裏に小さな白い綿のかたまりや微小な黒い粒が付着するが、綿状のものは本種の成虫または卵のかたまり、黒い粒は幼虫である。有翅成虫は約2mm。植食性(吸汁性)で、カラマツ属を食害する(*1)。 |
繁殖形態 | 年2~3世代。幼虫で越冬。本来エゾマツ等を第1次寄主(虫えいを形成する)カラマツ類を第2次寄主としてヒメカサアブラムシのような寄主転換を行っていたものと考えられている。しかし、虫えいを形成する部分は確認されていない。カラマツの枝等で越冬した幼虫は、4月末~5月上旬に無翅雌成虫となり単性で産卵,その子虫は2つの型に分かれる。一部は有翅雌虫になりエゾマツに移動し、針葉上で産卵するが、ふ化幼虫は発育できずに死滅するといわれている。残りの部分は親と同様に無翅の雌虫となり、カラマツ上で産卵、ふ化した幼虫は、そのままあるいはもう一世代経過して越冬に入る(*1)。 |
生息環境 | カラマツ林 |
特記事項 | すす病を併発する。しかし、被害による樹勢の低下や枯死の例はない(*1)。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 不明 |
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農林水産業への影響 | カラマツ植林への食害 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 不明 |
社会的要因 | 道内には、カラマツが広く導入されている。 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | 不明 | |
対策 | 特に行われていない(*1)。 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 |
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参考文献 | 井上元則(1946). 林業試験場報告. 湯川淳一・桝田長(1996). 日本原色虫えい図鑑,全国農村教育協会. (*1)北海道の樹木や木材の害虫リスト;http://www.hfri.pref.hokkaido.jp/konchu/gaichu.htm |
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