アイガモ
  鳥類 ⁄ 国内外来種
アイガモ
目名 カモ目
科名 カモ科
種名(亜種名 アイガモ
学名 Anas platyrhynchos domestica
カテゴリー 北海道 C
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本国内(家禽)
導入年代 主に1990年代ごろから、合鴨を水田に離して雑草を食べさせ除草剤の使用を減らす合鴨農法がさかんになった。
初報告 不明
全国分布 不明
道内分布 不明
導入の原因 農業上の利用(あいがも農法:水田の除草等のためにアイガモを放飼)

種の生物学的特性

生活史型 留鳥
形態 大きさは、アヒルとマガモの中間。羽色は、雄はマガモより淡いが、雌は暗色である(*1)。
繁殖形態 不明
生息環境 湖沼、河川
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 野生化した場合、在来カモ類(マガモ、カルガモなど)との交雑が懸念される。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 カモ類は異種での交雑が結構見られるため、野生の在来カモ類との交雑が生じやすい。 
社会的要因 役畜であることから、飛翔力の強い個体が水田から逸失し野外に定着する可能性が考えられる。また、狩猟用の囮に用いられる鳴きアヒルや愛玩鳥の飼養場からの野外への逸出の可能性がある。
特徴並びに近縁種、類似種 大きさは、アヒルとマガモの中間。羽色は、雄はマガモより淡いが、雌は暗色である(*1)。
対策 役畜としてのアイガモの管理
その他の関連情報 あいがも農法は、水稲栽培においてアイガモの習性を利用して水田の雑草や害虫などを除去する無農薬法であり、環境保全型農業である(*1)。 あいがも(合鴨・間鴨・相鴨)は、『野生のマガモとアヒルとの交雑種』と定義されているが、現在我が国での食用の『あいがも』として流通しているものの大部分は『アヒル』である(*2) 。

写真・イラスト

備考

備考 アイガモの定義については、その性質上諸説あるが、萬田正治(鹿児島大学農学部)は「アイガモとは、アヒル類とカモ類の交雑種をいい、しかも人間の管理下におかれたもので、古くから飼われてきたわが国在来の鳴きアヒルも含まれる」と定義づけたい(*1)、と述べている。

参考文献

参考文献 (*1)萬田正治.1993.アイガモの定義と用途.畜産の研究47(1):167-170.
(*2)ダックミニ知識 http://www.torishin.jp/knowledge/dack/