ヒバカリ
  爬虫類 ⁄ 国内外来種
ヒバカリ
目名 有鱗目
科名 ナミヘビ科
種名(亜種名 ヒバカリ ( ヒバカリ ) 
学名 Amphiesma vibakari vibakari
カテゴリー 北海道 h
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 亜種ヒバカリは日本
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 本州、四国、九州、佐渡島、隠岐、壱岐、五島列島など
道内分布 不明
導入の原因 ペットとして流通することがある。

種の生物学的特性

生活史型 3~4月に冬眠から覚め、活動し10~11月に冬眠に入る。早朝や夕方の比較的温度の低い時間帯に活動する。
形態 全長40~60cm、体重10~25g。小型のカエルや魚などを餌とする。背面は淡褐色~濃褐色。頸部には「八」の字型に白い斑紋がある。腹面はクリーム色。
繁殖形態 5~6月に交尾し、7~8月に4~10個の卵を産む。
生息環境 森林から草地、水田や畑まで幅広い環境に生息する。水辺に多くみられる。
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 小型ではあるがカエル類の重要な捕食者であり、生態系の上位捕食者である。 青森県に生息し、道南では定着が可能と考えられる。
社会的要因 ヒバカリはペットとして流通している。インターネットでも販売されるため道内への持ち込みが考えられる。 飼育においてヘビ類は脱走がうまいため、逸走個体が出る可能性がある。
特徴並びに近縁種、類似種 小型で、在来種では斑の目立たないジムグリとの混同が考えられる。ヒバカリには頸部に白い斑紋があるため、ジムグリとの識別は容易である。
対策 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発、大量の資材などを他地域から北海道に持ち込む際にチェックする。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考 別亜種にはダンジョヒバカリとタイリクヒバカリがいる。ダンジョヒバカリは長崎県の男女群島の男島のみに分布し、タイリクヒバカリは朝鮮半島・ロシア沿海州・中国北部に分布する。

参考文献

参考文献 鳥羽通久(1996)ヒバカリ.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),pp.93,99.平凡社.
鳥羽 通久(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産ヘビ類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp182-203