マメハモグリバエ
  昆虫 ⁄ 国外外来種
マメハモグリバエ
目名 双翅目
科名 ハモグリバエ科
種名(亜種名 マメハモグリバエ
学名 Liriomyza trifolii
カテゴリー 北海道 C
環境省  
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 南アメリカ
導入年代 1995年
初報告 1996年
全国分布 本州
道内分布 1995年、上磯町など数箇所で発生例があるが、現在は発生・被害の情報がない(*1)。
導入の原因 寄生した花苗(ルドベキア)の導入(*1)。

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 成虫は体長約 2mm。頭部および胸部と腹部の側面は黄色、その他は黒色で光沢があり、複眼は赤紫色。成虫は色彩反応が認められ、黄色に強く誘引されるほか橙色・緑色などにも誘引される。広食性(*1)。
繁殖形態 産卵数は植物により違いがあり、キクでは300から400個 トマトでは50個程度である(※1)。
生息環境 栽培花卉施設。 温度選好性で低温には比較的弱い。10℃以下および35℃以上では生育できない。
特記事項 休眠性をもたず、道内では加温施設内など特別な条件でないと越冬が困難である。1990年代の発生確認以降、被害や分布の拡大を示す報告はない。しかし、再発生が認められれば、 防除手法の確立が課題となる種として留意されている。高抗農薬の代表的な昆虫とされている(*1)。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 幼虫が葉肉組織を食害するため、多発すると作物の生育が抑制されたり、下葉から枯れ上がることもある(*1)。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 花卉栽培のための温室のみ、生息に好適な環境となっているため、ここに被害が生じる。
特徴並びに近縁種、類似種 トマトハモグリバエや在来種のナスハモグリバエに酷似し,肉眼での同定は困難である(*1)。
対策 不明
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考 北海道に分布するとされていたLiriomyza trifoliiは、別種Liriomyza congestaである。1995年上磯町で初発見、ルドベキアの苗に付着して移入。越冬できず(*1)。 

参考文献

参考文献 (*1)北海道病害虫防除所(1996). 平成7年の発生にかんがみ注意すべき病害虫,北農,63(2):186-193.
国立環境研究所(侵入生物データベース);http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60040.html