昆虫 ⁄ 国内外来種 | ||||
ゲンジボタル | ||||
目名 | 鞘翅目 | |||
---|---|---|---|---|
科名 | ホタル科 | |||
種名(亜種名*) | ゲンジボタル | |||
学名 | Luciola cruciata | |||
カテゴリー | 北海道 | C | ||
環境省 | ||||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 日本(本州以南) |
---|---|
導入年代 | 1980年代 |
初報告 | 本道では1985年に沼田町で養殖開始(*1) |
全国分布 | 本州 |
道内分布 | 沼田町 |
導入の原因 | 人為放逐による |
生活史型 | 完全変態 |
---|---|
形態 | 体長15-20mmと日本のホタルの中では大型種。前胸部は赤く、黒い十字型の斑紋がある。オスは腹部の第6節と第7節が発光するが、メスは第6節だけが発光する。幼虫は、カワニナなどの水生巻貝を捕食。 |
繁殖形態 | 産卵は水際のコケで行われる。メス1匹の産卵数は500~1000個で、大きさは0.5mmの程度。約1ヵ月後に孵化した幼虫は水中の礫間等に移動する。カワニナなどを捕食し、翌春陸上に移動して蛹化、夏季に成虫になる。 |
生息環境 | 渓流など、水の流れの速い場所。 |
特記事項 | 本種は本来、海道に生息しておらず、観光資源として導入する例が多く見られる。沼田町では野外越冬も確認されているが、繁殖しているか不明。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 上位捕食者としての影響。同様のニッチを必要とする昆虫との競合と駆逐が懸念される。 |
---|---|---|
農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 本種は本来、本道に生息していない。 |
社会的要因 | 人の手による移入 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ヘイケボタルに似るが、本種はより大型で、前胸部の黒色斑紋が十字型なことで判別できる。 | |
対策 | 他地域から生物を移入して放逐しないように普及啓蒙 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 |
---|
参考文献 | 喜田和孝(2003). 知床移入種事情,知床ライブラリー5,知床の昆虫:212-225. 日本ホタルの会;http://www.nihon-hotaru.com/ (*1)北海道雑学ガイド:http://pucchi.net/hokkaido/closeup/hotaru.php |
---|