アムールカナヘビ
  爬虫類 ⁄ 国内外来種
アムールカナヘビ
目名 有鱗目
科名 カナヘビ科
種名(亜種名 アムールカナヘビ
学名 Takydromus amurensis
カテゴリー 北海道 h
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本(対馬のみ)・朝鮮半島から中国北東部、ロシア沿海州南部
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 対馬
道内分布 不明
導入の原因 不明

種の生物学的特性

生活史型 日光浴をよく行うが、ニホンカナヘビに比べて地中に隠れる傾向が強い。
形態 全長220~260mm、体重4~7g。小昆虫を捕食する。表皮には光沢がなくザラッとしている。
繁殖形態 4月から8月初旬に、2回産卵、1回の産卵数は3~8個
生息環境 沢沿いの草むらやガレ場を好むが、普通の草地にも生息する。
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 他の小動物を捕食して生態系を攪乱している可能性が高い。 生息環境がニホンカナヘビやニホントカゲと重複するため、競合するおそれがある。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 小昆虫類の捕食者である。 北海道での越冬は可能と思われる。
社会的要因 国内に生息するため、検閲も通過しないため流通状況が把握できない可能性がある。
特徴並びに近縁種、類似種 アムールカナヘビはニホンカナヘビとよく似ている。側面に暗褐色条があるが、アムールカナヘビではその横条は尾部で下向きの三角半の並びになる。ニホンカナヘビでは尾部でも横条の状態だが、個体変異が多い。鼠径孔の数(アムールカナヘビは3~4対、ニホンカナヘビは基本的に2対だが個体変異で1~3対を呈する)を調べる。コモチカナヘビは前記2種のカナヘビよりずんぐりした体形、ニホントカゲは体表の鱗に光沢がありつるっとした外見
対策 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 竹中践(1996)カナヘビ類.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),pp.78-79,82.平凡社.
疋田努(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域のトカゲ類の分類.日本爬虫両生類学会誌2007-2,pp173-181)
マスロバ・イリーナ(2004) 南部極東ロシアにおける両生・爬虫類個体群の現状.日本爬虫両生類学会誌2004-1,p65