カミツキガメ
  爬虫類 ⁄ 国外外来種
カミツキガメ
目名 カメ目
科名 カミツキガメ科
種名(亜種名 カミツキガメ
学名 Chelydra serpentina
カテゴリー 北海道 E
環境省 特定外来生物
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 カナダ南部から南アメリカ北部
導入年代 1960年代以降
初報告 2001年
全国分布 日本各地で野外確認されている。
道内分布 生息は無いと思われるが逸走個体が札幌市と苫小牧市で確認されている。
導入の原因 ペットとして飼育していたものが、遺棄されたものと推察される。

種の生物学的特性

生活史型 春に冬眠から覚めると夏に活動し、晩秋に水中で冬眠を開始する。日光浴を良く行う。
形態 甲長は最大で50cm、体重34kgに達する大型のカメ。肉食傾向が強く、魚類・両生類・貝・水生昆虫・小型のカメなど捕食する。動物の死骸や植物質も食べる。頭部が大きく、尾が長い。背甲には3本の発達した隆起がある。背甲の後縁はギザギザしている。腹甲は小さい。
繁殖形態 4~7月に1回20~30個卵を産む。多い時には100個以上の産卵をする。千葉県印旛沼では6月に産卵が認められている。
生息環境 河川や湖沼、池、水路など多様な環境に生息する。 水生植物や岩や沈木などが多い環境を好む。汽水域でも生息できる。
特記事項 飼育下で38年8カ月生きた記録がある。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 水生小動物や、水辺の小動物を捕食して生態系を攪乱する可能性が高い。
農林水産業への影響 漁具の破壊のおそれ。 内水面漁業(養殖)への被害
人の健康への影響 人が突発的に咬まれて怪我をするおそれ。
被害をもたらしている要因 生物学的要因 道内在来種には亀は生息せず、湖沼河川における大型の捕食者である。
社会的要因 ペットとして導入された。(現在は特定外来生物に指定され、ペットとしての流通はない) 大型になり性格が粗暴になるなどの理由で飼育者により放流されたものが保護されているものと思われる。 特定外来生物に指定されたことで今まで飼育してきた飼育者がもてあまして遺棄するケースも危惧される。
特徴並びに近縁種、類似種 背甲は丸みを帯び、顕著なもりあがり(キール)が3列見られる。 ワニガメに類似し混同されることもあるが、ワニガメは吻部が尖り、背甲に上縁甲板があり、キールもより発達しているため、ごつごつしている。
対策 外来生物法の遵守による拡散の防止、トラップによる捕獲。カゴワナなどによる捕獲は効果が期待できる。
その他の関連情報 生息環境ではなかったので分布には含めなかったが、厚沢部町、札幌市・苫小牧市での逸走個体の収容があった。

写真・イラスト

  すみたまきこ 提供   酪農大吉田研究室 提供  

備考

備考 大型で成長するにつれ攻撃的になり咬まれると怪我をする恐れがあるが、夜行性であり、深い水場を好むので咬症被害は少ないと思われる。 捕獲例は少数あるが定着と判断できる材料には至らない。

参考文献

参考文献 多紀保彦(2008).カミツキガメ.日本の外来生物―決定版.pp.76-79.平凡社
安川雄一郎(2002)カミツキガメ.「外来種ハンドブック」(日本生態学会編),p.94.地人書館
池田清彦(2006).016|カミツキガメ.外来生物辞典.pp.60-61.東京出版
安川雄一郎(2005).今後日本国内に定着するおそれの高い淡水性カメ類について.日本爬虫両生類学会誌2005-2.pp155-163
個人では飼えないカミツキガメ保護(苫小牧民報2009年7月18日)
街なかにワニ?!*50センチのトカゲ逃走*札幌・手稲*北区ではカミツキガメ?保護(北海道新聞2008年6月12日朝刊)
特定外来生物の解説:カミツキガメ.外来生物法.環境省自然環境局