ハコネサンショウウオ
  両生類 ⁄ 国内外来種
ハコネサンショウウオ
目名 有尾目
科名 サンショウウオ科
種名(亜種名 ハコネサンショウウオ
学名 Onychodactylus japonicus
カテゴリー 北海道 h
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 本州、四国の山地
道内分布 不明
導入の原因 不明

種の生物学的特性

生活史型 幼生期間は3年と長く、変態後は林床で生活する。
形態 体長は130~190mm。ミミズやクモ、小昆虫などを捕食する。西日本のものは朱色、東日本のものは黄褐色の斑点の集まりとなる。
繁殖形態 産卵は源流付近の巨岩の隙間で行われる。産卵時期は年2回、5月中旬~7月中旬と10月下旬~12月下旬の観察例がある。孵化は平均水温11℃で5カ月を要する。
生息環境 山地の渓流付近、森林が不可欠である。
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 他の小動物を捕食して生態系を攪乱するおそれがある。 北海道在来のサンショウウオやカエルと競合を起こすおそれがある。 両生類の安易な移動放逐は両生類の伝染病を蔓延するおそれがある。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 小型ではあるが、生態系の上位捕食者である。世界的規模での両生類の減少に関わる感染症としてカエルツボカビとラナウイルスが重要視され、両生類の安易な移動は両生類に広く感染をもたらす病気を媒介するおそれがある(ハコネサンショウウオは平成20年3月時点で野外でのカエルツボカビ感染報告はない)。 寒冷地にも生息し、北海道でも定着が可能と考えられる。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 形質がエゾサンショウウオやキタサンショウウオに似ている。詳細に識別するには肋条や口蓋歯列などの確認が必要。卵のうの形質ではある程度の識別が可能。
対策 飼育管理の徹底と適切な飼育の啓発。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 秋田喜憲(1996)有尾目.「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」(千石正一ほか編),pp.20-23.平凡社.
松井 正文(2007) スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産有尾両生類を見直す.日本爬虫両生類学会誌2007-2.pp.159-163.
財団法人自然環境研究センター(2008) 平成19年度 カエルツボカビ実態把握調査検討業務報告書.
宇根有美(2009) 両生類のラナウイルス感染症.モダンメディア2009第7号.pp189-197.栄研化学株式会社