カラマツハラアカハバチ
  昆虫 ⁄ 国内外来種
カラマツハラアカハバチ
目名 膜翅目
科名 ハバチ科
種名(亜種名 カラマツハラアカハバチ
学名 Pristiphora erichsoni
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 日本(本州)
導入年代 1930年代
初報告 岡元(1934)
全国分布 北海道、本州
道内分布 ほぼ全域
導入の原因 侵入経路不明

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 幼虫の体長は約18mm。体は小さなときは黄緑色から灰色、成長すると背中が暗くなる。頭部は黒い。成虫は約8mm。蜂だが人は刺さない。 植食性(食葉性)で、カラマツ属を食害する(*2)。
繁殖形態 成虫はほとんどが雌で、単為生殖をする。稀に雄成虫が現れるが、繁殖には関与しないようである。雌成虫は長枝の枝内にまとめて卵を埋め込む。1匹あたりの産卵数は約45個。産卵された長枝は先端が曲がるのでわかりやすい(*2)。
生息環境 カラマツ林
特記事項 大発生は局所的だが、長期化する傾向にある。しかし枯死には至らない。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 カラマツ植林への食害
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 道内には、カラマツが広く導入されている。
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 農薬(MEP乳剤)の空中散布により幼虫に対し90%前後の殺虫効果があるが、食害により枯死することは稀なため、積極的防除の対象とはなっていない(*1)。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)岡元得一(1934). カラマツハラアカハバチの天敵に就て,御料林,79:13-27.
上条一昭 (1978).  カラマツハラアカハバチの生態と防除,光珠内季報,36:20-21.
(*2)北海道の樹木や木材の害虫リスト;http://www.hfri.pref.hokkaido.jp/konchu/gaichu.htm