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  昆虫 ⁄ 国外外来種
イネミズゾウムシ
目名 鞘翅目
科名 ゾウムシ科
種名(亜種名 イネミズゾウムシ
学名 Lissorhoptrus oryzophilus
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 北アメリカ
導入年代 1987年(国内では1976年に愛知県で見つかったのが初記録)
初報告 1987年6月に渡島支庁大野町で見つかったのが最初。
全国分布 全国
道内分布 渡島、後志、上川及び胆振管内で発生の後、道内の主要稲作地域に分布拡大中(*1)
導入の原因 トラックなど、交通機関による移動侵入の可能性が高いことが推定されている。

種の生物学的特性

生活史型 完全変態
形態 体長約3mm。体表が灰白色の鱗状のもので覆われている。胸部及び腹部背面に黒色の斑紋がある。他のゾウムシ類と区別ができる。植物食。
繁殖形態 越冬成虫は稲の水際で産卵し、卵は1週間で孵化し、幼虫は土中に潜って根を食害する。成虫はイネの新葉を食べる。日本に侵入したものは単為生殖を行うためメス1個体からでも増殖可能。
生息環境 水田
特記事項 イネを食害し、被害が著しい場合はかなり減収する。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 在来ゾウムシとの競合
農林水産業への影響 イネの重要害虫である。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 イネ科植物を食草として利用する在来ゾウムシは多く、競合対象となるため。
社会的要因 過剰施肥により、根が弱ると被害が増大する傾向にある。
特徴並びに近縁種、類似種 胸部及び腹部背面に黒色の斑紋があることで、他のゾウムシ類と区別ができる。
対策 薬剤散布などの防除が盛んに行われている。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 森本桂(1988). 日本へ侵入したゾウムシ類の見分け方と被害,農業研究,35(1):28-44.
道立中央農業試験場病虫部発生予察科(1987). 昭和61年度の発生にかんがみ注意すべき病害虫,北農,(7):1-5.
日本産ゾウムシデータベース;http://kogane.wem.sfc.keio.ac.jp/jwdb/index.html
(*1)北海道中央農業試験場:http://www.agri.pref.hokkaido.jp/center/kenkyuseika/gaiyosho/S62gaiyo/1986173.htm