イチイカタカイガラムシ
  昆虫 ⁄ 国外外来種
イチイカタカイガラムシ
目名 半翅目
科名 カタカイガラムシ科
種名(亜種名 イチイカタカイガラムシ
学名 Parthenolecanium pomeranicum
カテゴリー 北海道 A3
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 ヨーロッパ
導入年代 1990年代
初報告 1991年
全国分布 北海道
道内分布 道東で新発生の後、ほぼ全域に分布拡大(*1)
導入の原因 不明

種の生物学的特性

生活史型 不完全変態
形態 体長約3mm。成熟した雌成虫は半球形で、つやのあるコゲチャ色。幼虫は楕円形クリーム色。青枝や葉裏につく。年1世代、2齢幼虫で越冬。中齢幼虫越冬、6月頃からメスが成熟、殻内の卵は8月頃に孵化。 吸汁性。宿主:イチイ
繁殖形態 年1世代。幼虫で越冬。札幌辺りでは雌成虫が6~7月に出現、体の下に卵の塊を産む。卵は7月ごろに孵化する。孵化幼虫だけが移動力があり、移動・分散の役割を果たしている。孵化幼虫は新梢に移動・定着し、吸汁加害する。
生息環境 市街地(街路樹、庭木)
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 イチイへの寄生程度によっては、枯死に発展する。
農林水産業への影響 イチイ以外の樹種にも寄生し、寄生程度によっては、枯死に発展する。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 主寄主はイチイだが、ほかの樹種にも寄生し勢力を拡大する。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 薬剤散布による駆除が必要に応じて行われている。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)鳥倉英徳(1991). 話題:十勝地方の緑化樹の新害虫 防除所だより(十勝病害虫防除所・十勝農業試験場),74:150-151.
尾崎研一(1996). イチイに新たな害虫イチイカタカイガラムシ,森林保護,256:41-43.
北海道立林業試験場;http://www.hfri.pref.hokkaido.jp/konchu/data/kamemusi/kaigara/itiikata/kaisetu.htm