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  昆虫 ⁄ 国外外来種
チャノキイロアザミウマ
目名 総翅目
科名 アザミウマ科
種名(亜種名 チャノキイロアザミウマ
学名 Scirtothrips dorsalis
カテゴリー 北海道 C
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 インド、東南アジア
導入年代 1980年代
初報告 1988年
全国分布 本州
道内分布 余市町、伊達市で確認(*1,2)
導入の原因 寄生した苗の導入

種の生物学的特性

生活史型 不完全変態
形態 成虫は体長が0.8~0.9mmで、メスはオスに比べ太めでやや大型。両者とも体色は黄色か淡黄色だが背中の部分は羽の色で黒ずんで見える。食性は、植食性(広食性) (*3)。
繁殖形態 卵はソラマメ状で乳白色をしており、0.2mm前後の大きさ。植物の組織内に産卵され、葉を日にかざせば卵を見ることが出きる。幼虫の大きさは1令が0.3~0.5mm、体色は白色で半透明、2令は体長が0.5~0.8mmで体色はやや1令より黄色がかった色になる。蛹は1令蛹から2令蛹へと経過する。蛹になると摂食を止めるが、他の昆虫と違い動くことが出来る(*3)。
生息環境 栽培花き、果樹 。特に温室で大発生することが多い。
特記事項 重要な農業害虫である。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 不明
農林水産業への影響 寄主植物: カンキツ、カキ、ブドウ、チャ、各種花卉など104種の植物への食害。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 寄宿となる苗株が流通するほか、温室は本種にとって特に好適な条件となるために、被害が拡大しやすい。
特徴並びに近縁種、類似種 アザミウマ科の各種。種数が多く小型のため、一般には判別が困難である。
対策 薬剤による防除が推奨されている。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)道立中央農業試験場病虫部発生予察科(1988). 昭和62年度の発生にかんがみ注意すべき病害虫,北農,55(5):1-15.
(*2)北海道病害虫防除所(1993). 平成4年度の発生にかんがみ注意すべき病害虫,北農,60(2):141-147.
(*3)蛹になる不完全変態昆虫アザミウマ;http://earthworm.fc2web.com/azami.html