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  昆虫以外の無脊椎動物 ⁄ 不明
カイヤドリウミグモ
目名 皆脚目
科名 イソウミグモ科
種名(亜種名 カイヤドリウミグモ
学名 Nymphonella tapetis
地方名  
カテゴリー 北海道 h
環境省  
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 不明
導入年代 不明
初報告 不明
全国分布 福岡県、長崎県、熊本県、福島県、東京都、千葉県
道内分布 不明(アサリの幼貝に寄生)
導入の原因 カイヤドリウミグモが寄生しているアサリを放流した可能性(*3)

種の生物学的特性

生活史型 幼生時にアサリなどの二枚貝の外套腔内に寄生し(幼生は吻を貝の体壁に穿入させ、体液を吸収して成長する)、成体は自由生活型で浅海の砂底中に埋在するが、貝の中で成熟する例もある(*2)。
形態 成熟個体の全長は6.7~8.4mm(*1)、潮間帯に生息していることから広塩性で低温耐性もあると考えられる(*2,4)。
繁殖形態 寄生時期は3月~5月と8月~9月(*1)
生息環境 潮間帯
特記事項 特になし

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 重度の寄生により宿主に栄養的な負荷がかかるだけでなく、水管から鰓に至る外套腔を占拠することで水流を阻害し呼吸効率の低下をおよぼし、宿主貝は衰弱して死亡することもある(*2)。
農林水産業への影響 本種に寄生されたアサリやマテガイの大量斃死が確認され、アサリの出荷ができなくなる事態も生じている(*2,3)。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 不明
社会的要因 本種が寄生しているアサリなどを放流することにより被害が拡大する可能性がある(*3)。
特徴並びに近縁種、類似種 不明
対策 不明
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 (*1)Ogawa, K. and K. Matsuzaki (1985): Discovery of bivalve-infesting Pycnogonida, Nymphonella tapetis, in a new host, Hiatella orientalis. Zool. Sci., 2, 583-589.
(*2)多留聖典、中山聖子、高崎隆志、駒井智幸(2007):カイヤドリウミグモNymphonella tapetisの東京湾盤洲干潟における二枚貝類への寄生状況について。うみうし通信、56(9月号)、4-5.
(*3)大越健嗣 2007 非意図的移入種による水産被害の実例?サキグロタマツメ 日本水産学会誌 73 1129-1132
(*4)http://fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp/umigumo/umigumo.html