イタチハギ
  植物 ⁄ 国外外来種
イタチハギ
科名 マメ科
種名(亜種名 イタチハギ
学名 Amorpha fruticosa L.
英名 False indigo ; Indugobush
異名 クロバナエンジュ、ロシヤハギ
下位分類名  
カテゴリー 北海道 A3
環境省 要注意外来生物
ワースト100 日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会) 
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 アメリカ合衆国
導入年代 戦後
初報告 不明
全国分布 北海道~沖縄
道内分布 各地に点在
導入の原因 砂防用、生垣用などに導入されたものが逸出、野生化

種の生物学的特性

生活史型 落葉樹低木
形態 1-3m
開花時期 6-7月
生息環境 平地や山地の新開地、山地自然植生周辺の裸地や道端、海岸や川原の裸地など
特記事項 温帯に分布する。両性花、虫媒花、豆果をつける。空中窒素の固定を行い、土壌窒素を蓄積する。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 自然性の高い亜高山帯等にも侵入し、霧ヶ峰等で在来種と競合し問題視されている。
農林水産業への影響 不明
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 成長が早く、耐暑性、耐乾性、耐陰性がある。
社会的要因 道路工事などに伴い法面緑化などに利用され、山地にも多数が植栽され、一部が野生化している。在来郷土種のカテゴリーに分類され、利用されている場合がある。茎の土壌固定力が強い中低木として急傾斜地等でよく利用される。PH3~2の強酸性地での緑化にも適合する。
特徴並びに近縁種、類似種 イタチハギ属(クロバナエンジュ属)は世界で約15種が知られる。日本に自生種はない。本種以外に野生化の報告はない。葉だけの時はハリエンジュやクララなどと間違われることがあるが、葉の下面に腺点があることで区別できる。
対策 自然性の高い地域への侵入がみられることから、そうした地域での法面緑化にはより影響の少ない種類を利用できるか検討する等の配慮が必要である。また、在来郷土種と誤解されている場合もあるので、外来種であることを理解した上で注意して利用する必要がある。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.56.
伊藤浩司・日野間彰・中井秀樹(1994)北海道高等植物目録Ⅲ.p.250.
長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.112.北隆館.
長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.247.保育社.
佐藤孝夫(1990)北海道樹木図鑑.p.186.亜璃西社.
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.122.全農協
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.102.平凡社
滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.472.
環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#73