メマツヨイグサ
  植物 ⁄ 国外外来種
メマツヨイグサ
科名 アカバナ科
種名(亜種名 メマツヨイグサ
学名 Oenothera biennis L.
英名 Common evening-primrose
異名  
下位分類名 アレチマツヨイグサ
カテゴリー 北海道 A3
環境省 要注意外来生物
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 北アメリカ(合衆国中部~大西洋岸)
導入年代 戦前
初報告 不明
全国分布 北海道~九州
道内分布 全道各地
導入の原因 当初は栽培され逸出、近年は芝生種子などに混入し、移入

種の生物学的特性

生活史型 二年草
形態 50-120㎝
開花時期 7-9月
生息環境 道端、荒地など
特記事項 温帯~亜熱帯に分布する。両性花。蒴果は風、雨、鳥により伝播される。自家和合性がある。1個体当たりの種子の生産量は5,000~100,000個との報告がある。種子の寿命は、数年~数10年との報告がある。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 亜高山帯や砂丘等にも侵入し、在来種との競合のおそれがあるとして、特に注意を要する種類の一つとされている。鳥取砂丘では、非砂丘植物の一つとして、分布の拡大が問題になっている。
農林水産業への影響 世界の温帯地域にみられる雑草で、牧草地、畑地などで問題となっている。
人の健康への影響 不明
被害をもたらしている要因 生物学的要因 開けた、撹乱された場所を好むが、適応力は大きい。リン含量が少ない土壌でもよく生育する。アレロパシー作用があるとされる。
社会的要因 不明
特徴並びに近縁種、類似種 細胞分裂時に染色体に異常分裂が起きて変異が起きやすく、雑種も多い。類似種としては、アレチマツヨイグサとノハラマツヨイグサがある。メマツヨイグサとアレチマツヨイグサには中間型が多く、分けない場合もある。マツヨイグサ属は世界で約200種が知られる。日本には自生種はない。本種以外に、オオマツヨイグサ、オニマツヨイグサ、ツキミソウ他の野生化が報告されている。マツヨイグサ属の植物は、月見草等の総称で流通するものも含め、複数種が観賞用等に利用されている。
対策 侵入経路や分布拡大のメカニズムを把握し、効果的な防除方法や分布拡大の抑制策の検討が望まれる。既に各地で定着しているが、希少種等との競合・駆逐等のおそれがある場合には、積極的な防除または分布拡大の検討が望まれる。
その他の関連情報 特になし

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.75.
伊藤浩司・日野間彰・中井秀樹(1994)北海道高等植物目録Ⅲ.p.356.
長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.96.北隆館.
長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.175.保育社.
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.208.全農協.
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.145.平凡社
滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.622.
環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#29