植物 ⁄ 国外外来種 | ||||
オオハンゴンソウ | ||||
科名 | キク科 | |||
---|---|---|---|---|
種名(亜種名*) | オオハンゴンソウ | |||
学名 | Rudbeckia laciniata L. | |||
英名 | Cutleaf coneflower | |||
異名 | ||||
下位分類名 | ハナガサギク:ヤエザキオオハンゴンソウ | |||
カテゴリー | 北海道 | A2 | ||
環境省 | 特定外来生物 | |||
ワースト100 | ||||
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。 ●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。 |
原産地 | 北アメリカ |
---|---|
導入年代 | 明治 |
初報告 | 十勝(1975)(ハナガサギク) |
全国分布 | 北海道~九州 |
道内分布 | 全道各地 |
導入の原因 | 明治中期に観賞用として導入され、逸出 |
生活史型 | 多年草 |
---|---|
形態 | 100-250cm |
開花時期 | 8-9月 |
生息環境 | 道端、河川沿い、湿った牧草地など |
特記事項 | 温帯に分布。頭状花。虫媒花。多年生草本。地下茎から茎を束生し、上部で枝分かれする。 |
被害の実態・おそれ | 生態系にかかる影響 | 国立公園の湿原や河畔林といった自然度の高い環境に定着し、湿原の植物などの貴重な在来植物との競争、駆逐が懸念されている。 |
---|---|---|
農林水産業への影響 | 不明 | |
人の健康への影響 | 不明 | |
被害をもたらしている要因 | 生物学的要因 | 道端、畑地、湿原、河原など肥沃で湿った場所に、地下茎から茎を束生し、大群落を作る。 |
社会的要因 | 不明 | |
特徴並びに近縁種、類似種 | ワイルドフラワー緑化の材料として使われていた。種間交配などで育成された園芸品種が多く、ルドベキアの総称で流通していたものもある。オオハンゴンソウ属は世界で約30種が知られる。日本に自生種はない。本種以外にアラゲハンゴンソウ(キヌガサギク)、オオミツバハンゴンソウ(ミツバオオハンゴンソウ)などの野生化が確認されている。 | |
対策 | 計画的な防除として、引き抜きにより採取し、適切に処分する。登別市のキウシト湿地は、ワラミズゴケ、ツルコケモモ、モウセンゴケなどの貴重な湿原植生がみられ、日本の重要湿地500に選定されている。1997年に確認されたオオハンゴンソウの勢力が広がり在来種にとって深刻な状況であるため、駆除が行われている。 寒冷地に生育でき、大雪山国立公園の周辺部にも侵入している。 札幌市円山、北海道大学構内、雨竜沼登山道、利尻島、支笏湖、旭川市などの各地で駆除活動が盛んに行われている。 | |
その他の関連情報 | 特になし |
備考 |
---|
参考文献 | 伊藤浩司・日野間彰(1987)北海道高等植物目録Ⅳ.p.179-180. 長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.39.北隆館 長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.p.65.保育社 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.381-382.全農協. 清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.205.平凡社 滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.1000.-1001 環境省HP自然環境局特定外来生物等リストより引用 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-syo-03.html 日本の外来生物 平凡社 より引用 五十嵐 博(2001)北海道帰化植物便覧 p.129. 梅沢 俊(2007)新北海道の花 p.30. 太刀掛 優・中村慎吾(2007)改訂増補・帰化植物便覧 p.438-439. |
---|