ホソムギ
  植物 ⁄ 国外外来種
ホソムギ
科名 イネ科
種名(亜種名 ホソムギ
学名 Lolium perenne L.
英名 Perennial ryegrass
異名 ペレニアルライグラス、チャヒキムギ、ライグラス
下位分類名  
カテゴリー 北海道 A3
環境省 要注意外来生物
ワースト100   
*)亜種が問題となっている場合は、カッコ内に亜種名を記載しています。
●種名が特定できないものについては、「○○○の一種」と記載しています。

導入の経緯

原産地 ヨーロッパ、温帯アジア、北アフリカ、南西アジア
導入年代 明治
初報告 不明
全国分布 北海道~沖縄
道内分布 全道各地
導入の原因 当初は牧草として導入され、後に道路法面緑化に利用され、逸出

種の生物学的特性

生活史型 多年草
形態 20-80㎝(90㎝)
開花時期 6-8月
生息環境 畑地、樹園地、空地、路傍、牧草地、荒地など
特記事項 温帯~暖帯に分布する。頴果は雨、風、動物、人間により伝播される。根茎による栄養繁殖を行う。

影響

被害の実態・おそれ 生態系にかかる影響 北海道の各地の国立・国定公園など、希少種の生育環境に侵入しており、駆除の対象になっている。
農林水産業への影響 畑地や果樹園の雑草とされる。
人の健康への影響 花粉症の原因植物として知られている。
被害をもたらしている要因 生物学的要因 日当たりの良く肥沃な所を好む。寒地型の牧草だが、比較的温暖な冬を好むホソムギに比べるとネズミムギの方が耐寒性が強い。種子生産能力は高い。アレロパシー活性を持つ。
社会的要因 最も重要な牧草の一つである。芝草、カバークロップ、砂防用に用いられる。
特徴並びに近縁種、類似種 イネ科の越年生の3~5年生の多年生草本(ホソムギ)。染色体数2n=14,28などの異数体がある。ネズミムギとホソムギとの交配種であるネズミホソムギは、形態が各親に近いものから中間型など様々だが、護(ご)頴(えい)に芒(ぼう)を持つことが多い。神奈川県では、各親よりはるかに多くみられる。本種の枝分かれ品と推測されるものがみられ、エダウチネズミムギとの関係を調べる必要があるなど、形態や生態に変異が多い。立地条件や作期、出穂の早晩性、再生能力などの異なる多様な品種が、日本国内及びオランダ等の海外で育成され、流通している。ドクムギ属は世界で約40種が知られる。日本に自生種はない。本種以外に、アマドクムギ、ドクムギ、ノゲナシドクムギ、ボウムギの野生化が報告されている。
対策 環境への適応性が高く牧草や緑化植物として全国で広く用いられている。しかし、自然性の高い環境や希少種の生育環境に侵入し、駆除の対象になっている場合がある。逸出によるこうした問題が起こらないよう適切な管理を行うとともに、より影響の少ない品種の有無の検討や他の種類の利用可能性の検討が望まれる。
その他の関連情報 英名のイタリアンライグラスItalian ryegrass(ネズミムギ)とペレニアルライグラスPerennial ryegrass(ホソムギ)が、日本でも広く使われている。初期生長に優れることから、法面緑化で他の種子と混播して使用される。飼料用には、秋に畑や水田に種子を播き、翌春から夏までに2~4回刈り取る。クローバー類と混播したり、草地を造成する場合には初年度の生産を得るため多年草と混播する。優良草種

写真・イラスト

備考

備考  

参考文献

参考文献 五十嵐博(2001)北海道帰化植物便覧.p.157.
伊藤浩司・日野間彰(1990)北海道高等植物目録Ⅱ.p.61.
長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.224.北隆館
長田武正(1972)日本帰化植物図鑑.p.130.平凡社
清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七(2001)日本帰化植物写真図鑑.p.452.全農協.
清水建美 編(2003)日本の帰化植物.p.246.平凡社
滝田謙譲(2001)北海道植物図譜.p.1218.
環境省HP自然環境局要注意外来生物リストより引用;http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_sho.html#82