|
|
|
被害の実態・おそれ |
生態系にかかる影響 |
本州では、河川敷に侵入し、絶滅危惧種のフジバカマや、オギ、ススキ、アズマネザサ等の在来植物と競合し、衰退要因の一つとなっている。様々な草原に侵入し、在来種を駆逐するため、各種草原の種多様性を損なうおそれがある。
|
農林水産業への影響 |
不明
|
人の健康への影響 |
不明
|
被害をもたらしている要因 |
生物学的要因 |
河川敷、土手、荒地、原野、休耕地、路傍、空地などに生育する。森林内に入ることはない。耐旱性がある。1株当たり21,000~50,000個の大量の種子をつけるとの報告がある。地下茎により旺盛に繁殖する。アレロパシー作用を持つとされる。
|
社会的要因 |
河川敷の整備、都市域の空地、各種造成によって攪乱された立地が各所に形成され、繁茂できる環境が増加した。観賞用植物や密源植物として各地に移植された。
|
特徴並びに近縁種、類似種 |
キク科の多年生草本。染色体数2n=54。アキノキリンソウ属は世界で約100種が知られる。日本には数種が自生する。アキノキリンソウは史前帰化植物とされている。本種以外に、カナダアキノキリンソウ、オオアワダチソウ、イトバアワダチソウ、トキワアワダチソウ、ハヤザキアワダチソウなどの野生化が報告されている)。アキノキリンソウ属の植物としては、カナダアキノキリンソウを親植物した交配雑種などが、園芸的に栽培されている。シオン属Asterとアキノキリンソウ属の属間雑種で作られた園芸植物×Solidasterがあり、ソリダスターの総称で切花が流通している。 |
対策 |
既に各地の河川敷や荒地等で野生化しているが、自然度の高い地域については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる。 |
その他の関連情報 |
花粉症の原因植物との説もあるが、虫媒花なので花粉の飛散量は多くないと思われる。同所的に生育し同時期に開花するブタクサが原因との説もある。
また、近年になってから、葉のサビ病害、アブラムシや蛾の幼虫による食害が発生しており、かつてより勢力が衰えているとの報告がある。 |